ヤマシタが介護業界のデジタル変革を推進
介護用品のレンタルを手掛ける株式会社ヤマシタ(静岡県島田市)が、デジタルトランスフォーメーション(DX)を強化する新たな一歩を踏み出しました。このたび、同社は技術アドバイザーとして株式会社タイミーの執行役員CTO、山口徹氏を迎えました。ガイドラインの根底には、介護業界が直面する深刻な人手不足があります。2040年には日本で約57万人の介護人材が不足するとの見込みがあり、その対策として国は介護ロボットやICTの利用を促進しています。この動向を受けて、ヤマシタは「在宅介護プラットフォーマー」を目指し、業務のデジタル化を加速させています。
DX推進の背景と課題
介護業界においては、約8割の事業者が中小規模であり、十分なデジタル化へのリソースが確保できていないのが現状です。ヤマシタはこの状況を打破し、効率性を高め、顧客体験を向上させるためにDXを推進し、システム開発の内製化にも着手しています。山口氏は、テクノロジー企業での豊富な経験を活かし、ヤマシタのエンジニアチームの組成や組織構成に関する助言を行います。
技術アドバイザー山口徹氏の経歴
山口徹氏は東京工業大学を中退後、2003年にWeb制作会社でエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。その後、株式会社ガイアックスでリードエンジニアやマネージャーを歴任し、サイボウズ・ラボではR&Dエンジニアとして研究活動にも従事しました。2009年には株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、Mobageやスマートフォンアプリの開発をリード。2020年にはベルフェイスに入社し、CTOおよびCPOとして活躍しています。現在はタイミーの執行役員CTOとして、ヤマシタのデジタル推進に寄与しています。
就任記念の対談記事公開
山口徹氏の就任を記念して、ヤマシタの採用サイトでは彼とデジタルアドバイザーの池照直樹氏、技術責任者の中川卓巳による特別対談記事が公開されました。この対談では、山口氏が今後のヤマシタでのデジタル活用や開発組織の展望について語っています。また、現在ヤマシタが力を入れているエンジニア採用についても触れ、同社で働くことの魅力やエンジニアに求める資質に関しても意見を交わしました。
ヤマシタの企業背景
株式会社ヤマシタは1963年に設立された企業で、リネンサプライや介護用品のレンタル・販売事業を展開し、業界内での確固たる地位を築いています。「正しく生きる、豊かに生きる」を企業理念に掲げ、2030年には850億円の売上目標を設定しています。DX戦略によって、サービスの質と生産性の向上に取り組む一方、将来的には海外進出や業界再編を視野に入れた非連続の成長を目指しています。
ヤマシタの基本情報
- - 所在地: 静岡県島田市中河737
- - 設立: 1963年3月6日
- - 代表者: 代表取締役社長 山下和洋
- - 事業内容: 福祉用具レンタル・販売、居宅介護支援事業、リネンサプライ等
- - 売上高: 約303.8億円(2024年3月期)
- - 従業員数: 2,586名(2024年3月末時点)
ヤマシタは今後も、介護業界のデジタル化を推進し、より良いサービス提供に努めていくことでしょう。