広島市に新たなシンボルが誕生！高層再開発ビル「KAMIHACHI X」

広島市中心部で進められている「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が、2027年春の完工を目的に着々と準備を進めています。この度、高層棟の名称が「KAMIHACHI X（カミハチクロス）」に決定し、その意義や今後の展望が注目を集めています。

「KAMIHACHI X」の名称に込められた想い

「KAMIHACHI」は、広島市の中心である紙屋町（カミヤチョウ）と八丁堀（ハッチョウボリ）の頭文字を取っています。この名称には、これらの地域がヒトやモノ、コトが交わる場所として賑わいを創出し、新しい広島のまちづくりを地域の方々とともに考え発信していくという想いが込められています。

高級ホテル「アンダーズ」の誘致

この再開発ビルの上層階には、ハイアットホテルズコーポレーションのラグジュアリー・ライフスタイルホテル「アンダーズ」が誘致される予定です。アンダーズは中国地方初の出店となり、地域に根ざした文化を取り入れたユニークなホテル体験を提供することが期待されています。訪れる人々に、温かみのあるサービスと共に新しい活力をもたらすことを目指すとのことです。

再開発プロジェクトの背景

広島市の基町地区は、都市再生緊急整備地域に指定されており、地域経済の活性化が求められています。このプロジェクトは、国際的なビジネス環境の整備や観光・文化機能の強化を通じて、紙屋町・八丁堀地区の再生を促す重要な取り組みとなります。

地域との連携強化

朝日新聞グループは、本事業において地権者として参画し、地域のエリアマネジメント団体「エリアプラットフォーム・カミハチキテル」との連携を強化しています。これは、再開発によって生まれるオープンスペースを活用し、地域住民とのつながりを深めるための取り組みです。カミハチクロス内の「かみはちひろば」や「かみはちこうえん」を通じて、地域全体に新たな活気を生み出すことを目指しています。

今後のスケジュール

本プロジェクトは、2022年に都市計画が決定され、2023年には施行認可を取得しました。2024年には高層棟及びその関連施設の工事が始まり、2027年度には高層棟が竣工する予定です。最終的には2029年度を目指して市営駐輪場棟の工事も進められ、事業の完了が見込まれています。

まとめ

「KAMIHACHI X」は、新しい広島のシンボルとして地域発展に寄与することが期待されています。この再開発プロジェクトは、地域の活性化に向けた重要なステップであり、広島の未来像を示すものとなるでしょう。今後、地域住民や訪れる人々がこの新しいスポットをどのように活用し、広島の文化がどのように融合していくのかが注目されます。