産業用IoTを先駆けるアドバンテック社の新しいモジュラーHMI
アドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd.)は、台湾台北市に本社を置く産業用IoTのリーダーとして、2024年8月15日に新しいモジュラーHMIラインナップを発表しました。これにより、従来のパネルPCの概念を一新し、多様な業界に対応したスマートなソリューションを提供します。
機能的かつスタイリッシュなデザイン
新たに加わったモデル、TPC-B300とTPC-B520をはじめとするこれらのHMIは、洗練されたダークブルーのデザインが特徴です。これにより、工場や産業現場においても見た目の印象を損なうことなく、高コストパフォーマンスを実現しています。モジュール設計の採用により、ユーザーはCPUやI/Oの構成を柔軟に選択でき、様々な画面サイズ(12インチから24インチ)と組み合わせることで、実に30種類以上のバリエーションが可能です。
最新技術の集結
アドバンテックのモジュラーHMIは、現代の製造業の要求に応えられるよう設計されています。最新のCPUを搭載し、高度な柔軟性と安定性を提供することで、より迅速な製品開発を実現することができます。この柔軟な設計は、メンテナンスの簡素化とアップグレードの容易さも実現し、ダウンタイムを最小限に抑えます。
頑丈なデザインで求められる性能
アドバンテックのTPC-Bシリーズは、厳しい産業環境でも信頼性のある性能を発揮するよう設計されています。ファンレスデザインで、幅広い温度範囲に対応している他、TPM 2.0チップを搭載し、セキュリティ面でも強化されています。また、パネル、壁掛け、スタンドなど多様な取り付けオプションにも対応しており、ユーザーのニーズに柔軟に応えます。
TPC-B520の特長
- - 処理性能: 13世代Intel Coreプロセッサーを搭載し、最大32GBのDDR5メモリをサポート
- - 多様なI/Oポート: USB、RS-232、DisplayPort、Type-Cなどを含め、豊富な接続オプションを提供
- - 拡張性: NVMe SSD用のM.2スロットを備え、5GやWi-Fiモジュールとの接続が可能
TPC-B300の特長
- - コンパクト設計: 小さなスペースでも使用できるコンパクトなフォームファクター(269 x 203 x 30 mm)
- - 信頼のプロセッサー: Intel AtomおよびCeleronプロセッサーを搭載し、最大32GBのメモリをサポート
- - 基本的なI/O: USB、RS-232、DisplayPortなどの基本的な接続を実装
幅広いディスプレイオプションと高い耐久性
アドバンテックのモジュラーHMIは、IP66等級のP-CAPマルチタッチディスプレイを搭載しており、-20℃から60℃までの温度範囲での運用が可能です。明るい環境での視認性を考慮し、高輝度バージョンのディスプレイも用意されています。アドバンテックは、今後も顧客のニーズに応じた画面サイズの選択肢を増やし、さらに多様なHMIソリューションを提供することを目指しています。
このように、アドバンテックの新しいモジュラーHMIラインアップは、現代の産業用途に最適な性能と柔軟性を備えており、企業の生産性向上に寄与することでしょう。