重症心身障がい児支援セミナー「COCOLONまなびdays」開催
特定非営利活動法人EPOが運営する子ども支援の場「COCOLON」では、重症心身障がい児の家族や支援者を対象にしたセミナー「COCOLONまなびdays」を2025年2月7日と8日の2日間にわたって開催します。このイベントは、学びや遊び、情報提供の場として設けられ、特に「Fun」をテーマにした内容に注目しています。
6F-Wordsを基にした支援・子育ての新しいアプローチ
初日のセミナーでは、理学療法士の高塩純一氏を招いて「こどもたちにとってのFunてなあに?~6つのF~」という講演が行われます。高塩氏は、重症心身障がい児の環境や発達における強みやポジティブな面に着目した支援方法を講演する予定です。特に「Fun」を中心に据えた内容は、子どもにとっての楽しさが成長や発達に与える影響を考える良い機会です。参加者は理論だけでなく、実践に役立つ知識や技術も学ぶことができます。
医療的ケア児者の実情と課題
2018年の調査によると、医療的ケアを必要とする子どもたちが抱える生活上の課題は多く、受け入れ可能な支援が不足している現状も明らかになっています。特に年齢相応の楽しみや療育の機会が得られないという声が多く上がっており、支援者や家族の学びの場が求められています。COCOLONは、このような背景を踏まえ、家族や支援者が質の高い支援を提供できるよう、さまざまなイベントを企画しています。
参加形態はハイブリッド
このセミナーはハイブリッド形式で開催されるため、オンライン参加も可能。そのため、全国どこからでも参加できるのが魅力です。開催日は2025年2月7日15:00から16:30までの予定で、会場は東京都江戸川区のCOCOLON BASEとなります。定員は30名ですが、オンライン参加は上限なしで受け付けています。参加費は会員は無料、一般は3000円と親しみやすい料金設定です。
高塩純一氏のこれまでの業績
高塩氏は1988年から滋賀県のびわこ学園医療福祉センター草津で勤務しており、子どもたちへの支援に関して多くの実績があります。特に「Spider」や「Kids loco project」の導入、また「Baby Loco」の開発など、現場における実践的な経験に基づいた講演は今後の支援方法に新たな視点を提供しうる内容です。
COCOLONについて
COCOLONとは、重症心身障がい児とその家族、支援者などが互いに情報を交換し、学び合うコミュニティであり、障がいの有無にかかわらず参加できるさまざまなイベントを提供しています。障がいを抱える子どもたちへの理解を深めることを目指すこの取り組みは、地域の支援の質を向上させる大きな役割を果たしています。また、今後も新たなイベントやセミナーを通じて、さらなるサポートを続けていく予定です。
お問い合わせと参加申込について
セミナーへの参加は事前申し込みが必要であり、詳しい情報は公式ウェブサイトから確認できます。参加希望者は早めの申し込みをお勧めします。
このように、COCOLONまなびdaysは、重症心身障がい児を支援するための新たな知識とつながりを生む重要な場となっています。重症心身障がい児の質の高い支援を目指す皆さん、ぜひご参加ください。