株式会社ワークスアプリケーションズ(WAP)は、2025年7月2日より、大手企業向けクラウドERP「HUE」の最新バージョンをリリースし、新たにリース会計基準に対応した税務処理機能を固定資産管理モジュール「HUE Asset」に標準搭載しました。この新機能は、会計と税務で異なるリース情報を一元的に管理することを可能とし、企業が抱える「税会不一致」の課題に対して、効率的かつ正確に対応できます。
新リース会計基準は2027年4月から強制適用となり、すべてのリース契約を原則オンバランスに計上することを求められます。一方で、2025年度の税制改正では法人税に関するリース取引の処理は従来の方法が維持されるため、会計と税務の処理にズレが生じる「税会不一致」が法律上確定しています。このような乖離は、税務申告時に会計と税務の差額を調整する手間を企業に強いるため、大きな負担となります。
こうした課題を解消すべく、HUE Assetは、リース期間や金額情報を会計と税務で個別に保持・管理できる機能を開発しました。この取り組みにより、実務の負担を軽減しつつ、スムーズに制度に対応することが可能となりました。さらに、新旧制度の併用や段階的移行、将来的な法改正にも柔軟に対応できるよう設計されているため、企業は業務に支障をきたすことなく変化を受け入れることができます。また、無償バージョンアップにより、各社のスケジュールに合わせて導入を開始でき、制度改正に際して新たにツールを追加したり、特別な開発を必要としたりすることはありません。
WAPは、HUEを通じて制度改正に迅速に応じることを追求してきました。最新の税務処理機能の導入により、また新たな進化を遂げたHUEは、将来の法改正に対しても安心して利用できるERP製品へと成長しました。今後は、税効果会計上のスケジューリング、消費税の控除、事業税の外形標準課税への対応も視野に入れています。
HUEは、AI機能を取り入れることで業務の未来への第一歩を踏み出しています。規制への対応力と業務の賢さを兼ね備えたHUEは、さらなる進化を続け、実務に寄り添う強力なERPソリューションとして成長し続けることでしょう。
WAPの企業理念は、「作業」を「創造」に変え、「仕事」を楽しくすることです。これを実現するために、1996年の創業以来、ノーカスタマイズや無償のバージョンアップを通じて、国内大手企業の成長を支えています。今後も企業と個の価値を最大化し、成長を促進する「成長エンジン」としての役割を果たしていくことを目指しています。
さらに詳しい情報はHUEの製品ページやHUE Assetの製品ページをご覧ください。