イトーキと滋賀県が連携し、高度外国人財の獲得・定着へ!ハノイ工科大学とインターンシップで人材育成
株式会社イトーキは、滋賀県と高度外国人財の獲得・定着に向けた相互連携に関する覚書を締結しました。この連携は、ベトナム・ハノイ工科大学との産学官連携を軸に、同大学生の人材育成プログラムの充実、キャリア形成への貢献、滋賀ブランドの向上、そして将来的な高度外国人財の獲得・定着を目指しています。
イトーキは、働き方改革やデジタル化に対応した新しいオフィス環境や働き方を提供するために、高度専門人材の獲得を最重要課題として掲げています。海外からの高度人材獲得を視野に入れ、昨年からハノイ工科大学との友好交流や人材に関するパートナーシップを進めてきました。2023年12月には確認書調印式、今年4月には同大学生のキャリア選択を支援するためのインターンシッププログラムに関する契約書調印式を実施しました。
一方、滋賀県は、世界レベルでの人材獲得競争が激化する中、「滋賀ブランド」を確立し、就業や生活の地としての魅力を高めるため、2021年11月にはハノイ工科大学と日本語講座の提供やジョブフェアへの出展、学生の県内企業での短期就業体験などを進めてきました。
今回の覚書締結により、両者はハノイ工科大学との連携を強化し、滋賀県は就業地としてのブランド向上、イトーキは産学官連携による人材育成プログラム充実とキャリア形成への貢献を目指します。最終的には、高度外国人財の獲得・定着を通じた滋賀県および県内企業の発展を目指しています。
具体的な取り組み内容
覚書に基づき、両者は以下の取り組みを連携して進めていきます。
1. ハノイ工科大学学生向けインターンシッププログラム
2024年7月15日から8月16日までの期間、10名の学生を受け入れ、イトーキ本社(東京都)や関西工場(滋賀県)での実習、生活・文化体験を提供します。
7月20日から23日までは、滋賀県が「滋賀の暮らしや文化の理解増進」「滋賀の環境行政や環境関連ビジネスの理解増進」をテーマにしたコンテンツを提供します。
2. 滋賀県による外国人財確保支援への協力
* イトーキは、外国人財受け入れに関する企業側の制度やサポート等の取り組み事例を県内企業に発信・共有します。
関係者コメント
滋賀県知事の三日月大造氏は、「世界レベルでの人材獲得競争が厳しくなる中、就職や生活の地として『選ばれる滋賀』の実現に向け、イトーキ様と連携した取り組みを進められることを大変うれしく思います。本覚書の締結を機に、県内企業とも連携を図りながら、高度外国人財の獲得・定着に向けた滋賀県の魅力発信の取り組みを、Win-Winで進めてまいりたいと考えております。」と述べています。
イトーキ代表取締役社長の湊宏司氏は、「滋賀県近江八幡市には当社最大の生産拠点であるチェア・キャビネット工場があり、我々にとっては半世紀以上前から深いつながりのある特別な地です。今回滋賀県様と素晴らしい連携が実現しましたことを光栄に思います。官民一体となり、日本での就業を検討している優秀な外国人財の方々に対して、滋賀県やそこで働くこと、暮らすことの魅力、日本のモノづくりの魅力を伝えていくことで、キャリアの選択肢の幅を広げるきっかけにしていただくとともに、将来的な高度外国人財の獲得・定着による滋賀県や当社の競争力強化を目指してまいります。」とコメントしています。
ハノイ工科大学について
1956年に設立されたハノイ工科大学は、ベトナムの首都ハノイに位置する国内トップの理系大学です。約39,000名の学部生と約1,300名の大学院生が在籍し、工学、技術、経済など幅広い分野で高い教育水準を誇っています。産学連携にも力を入れており、実践的なプロジェクトやインターンシップを提供しています。姉妹校も多く、国際的な機関や企業との交流も盛んです。多様な文化を受け入れながら、グローバルな視野を育む環境が整っています。
株式会社イトーキについて
1890年創業の株式会社イトーキは、「明日の「働く」を、デザインする。」をミッションステートメントに掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスなどを提供しています。近年は、従業員エンゲージメントを経営の重要指標の一つとして位置づけ、オフィス環境への投資、インターナルコミュニケーション強化、DE&I推進など、人的資本の最大化に取り組んでいます。環境に配慮したサステナブルな製品開発や資源循環促進なども積極的に推進し、「人も活き活き、地球も生き生き」する社会の実現を目指しています。