2025年ハイパフォーマンススポーツ・カンファレンス開催報告と今後の展望

2025年ハイパフォーマンススポーツ・カンファレンス開催報告

2025年12月10日と11日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター・ウエストにて、「ハイパフォーマンススポーツ・カンファレンス2025」が開催されました。このカンファレンスは、日本スポーツ振興センター（JSC）が主催し、約180名の参加者と26名の登壇者が集まり、国内外のハイパフォーマンススポーツに関する最新情報や実践的な知見が共有されました。

カンファレンスの概要

このイベントは、ハイパフォーマンススポーツセンター（HPSC）の取り組みや成果を発表し、参加者同士の交流を促進することを目的としています。初日はオープニングセッションから始まり、さまざまな分野の専門家による講演やディスカッションが行われました。特に、「強化戦略プラン」と「スポーツ医・科学」に焦点を当てたセッションは、参加者から好評を博しました。

開催内容

1日目 - セッションの概要

- オープニングセッション

- A会場では、ハイパフォーマンスディレクター（HPD）と共にアスリート育成パスウェイの構築について議論を行いました。
- B会場では、競技団体による女性アスリート支援の取り組みが紹介されました。

2日目 - シンポジウム

午前中には、「ハイパフォーマンススポーツ×宇宙」をテーマにしたシンポジウムが行われ、特にJAXAの宇宙飛行士支援チームによる講演が注目を集めました。また、筑波大学の講演では、宇宙活動におけるメンタルヘルスケアについての考察が提供されました。

午後のセッションでは、各種団体からの代表者がトータルコンディショニングに関する知見を共有し、パネルディスカッションを通じて意見交換を行いました。

次回開催の予定

クロージングセッションでは、2026年11月28日と29日に次回のハイパフォーマンススポーツ・カンファレンスが予定されていることも発表され、参加者の期待を集めました。

カンファレンスを通じた成果

HPSCセンター長の久木留毅氏は、今回のカンファレンスがハイパフォーマンススポーツ分野の研究と実践を結びつける重要な機会であったことを強調。このカンファレンスを通じて、トップアスリートだけでなく、それを支えるスタッフの競争力の向上にも寄与することを目的としています。また、大学との連携を深め、研究成果の共有や人材育成を通じて、未来のハイパフォーマンススポーツ研究の発展を追求する姿勢が示されました。