親子の「あるある」を描いた新しい絵本
人気絵本作家、さいとうしのぶさんが手掛けた新作『ママのおくちチャック!』が2025年3月19日に発売されます。本作は、子育て中の親とその子どもたちの「あるある!」をユーモアたっぷりに描いた絵本です。また、親としての悩みや葛藤を描くことで、多くの家庭に笑顔を届ける一冊となっています。
作品のテーマとストーリー
『ママのおくちチャック!』の核心には、「待つ」「見守る」といった子育てにおける大切な要素があります。しかし、つい口を出してしまう親の気持ちを理解し、作品内ではその葛藤がユーモラスに展開されます。物語は、ママの口がチャックで閉じられてしまうというユニークな状況から始まります。主人公の男の子は、「ママのおくちチャック!!」と叫んだことで、本当にママの口がチャックになり、口うるさく言われることなく自由に楽しむことができるように。しかし、自由を手に入れた彼は、次第に「ママがいないことの寂しさ」を味わうことに…。
このストーリーを通じて、日々の子育てに潜む喜びや苦労を共感できるよう描かれています。親子のダイナミクスや愛情がしっかりと伝わる内容となっており、子どもたちに心温まるメッセージを送る作品です。
読者参加のアイデア募集
本作の制作に際して、出版社である株式会社KADOKAWAは、子どもやその心を持った大人たちから「こんなことやりたい!」というアイデアを募りました。その多くのユニークなアイデアが物語に盛り込まれており、読み手自身の経験が反映されています。このような読者参加型のアプローチにより、作品へ一層の親近感をもたらしています。
絵さがしも盛り込まれて
さらに、絵本には絵さがしの要素も登場します。「ママの愛情が詰まったハート」を探す楽しみも用意されており、親子で一緒に楽しむことができるのが魅力です。これにより、単に読むだけでなく、視覚的な楽しみを加えることで、子どもたちの興味を引き続ける工夫がされています。
インタビュー:作者の想い
さいとうしのぶさん自身がこの絵本を作るきっかけについて語っており、彼女が実際に育児をしている中で子どもから受けた言葉がタイトルのインスピレーションとなりました。彼女の愛情深い視点が作品全体に反映されており、親たちが共感できること間違いなしです。
さいとうしのぶについて
さいとうしのぶさんは、大阪府堺市出身で、テキスタイルデザイナーを経て絵本作家として活動をしています。代表作には『まよなかのおしっこ』や『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』といった人気作品があり、受賞歴も豊富です。彼女は、全国で講演会や絵本ライブなどを通じて、絵本の魅力を広めています。
まとめ
『ママのおくちチャック!』は、親子のコミュニケーションの重要性や、子育ての喜びや悲しみを感じさせてくれる絵本です。子どもたちにとっても、親にとっても楽しめるこの作品は、家族で一緒に楽しむ時間を提供してくれることでしょう。ユーモアあふれる内容に、心温まるメッセージが詰まったこの絵本で、楽しい親子の時間をお過ごしください。