次の灯株式会社は、岡山県岡山市に本社を構える環境ベンチャー企業で、最近、中小企業庁・中小企業基盤整備機構が運営する「100億宣言」プログラムに正式に登録されました。この「100億宣言」は、企業が自ら「売上高100億円」という目標を掲げ、その実現に向けた取り組みを発表する国の制度です。次の灯株式会社は、全国の3,050社の中から選ばれ、その成長戦略や社会的貢献が評価された結果、名を刻むこととなりました。
同社は、商用車の廃部品であるDPFやSCR触媒などを集め、買取から再生、そしてレアメタルの回収までを一貫して行う循環型ビジネスモデルを採用しています。このモデルは、廃部品を単なるコストとしてではなく、資源として再定義することで、企業にコスト削減という利益ももたらします。
次の灯の成長は著しく、過去7年間で売上は14.5倍に増加し、毎年133%の成長率を達成しています。具体的な数字として、創業初年度の売上高は0.8億円ですが、2024年には11.3億円を見込んでおり、2025年には目標の17.5億円を目指しています。この成長の背景には、顧客のリピート率の高さがあります。顧客管理システムSalesforceを利用したデータに基づくと、買取のリピート率は73.67%、販売のリピート率は55.20%となっており、5,000社を超える取引先のほとんどがリピーターという安定した基盤を築いています。
また、次の灯はアスエネ株式会社との協力によりCFP(カーボンフットプリント)の算定を実施しており、その成果としてリビルトDPFの使用において新品に比べ約60%のCO₂削減効果が科学的に証明されています。この成果は、取引企業のScope3排出量の削減にも貢献し、大企業や上場企業のESG対応とも連携しています。
組織運営面でも、次の灯は厳しいガバナンス体制や人的資本指標を設定しており、社員の離職率はわずか3%、平均残業時間は20時間/月という好環境が整っています。また、Great Place To Work® Japanからも認定を受けており、働きやすさが証明されています。成長計画「Road to 10B」では、中期的な設備投資や人材育成、ガバナンス強化を推進しており、地域の循環インフラとして、さらなる発展を目指しています。
この中で、次の灯は補助金を活用し生産ラインの自動化を進める計画も持っており、現在の生産体制を月産500個から1,120個へと拡大させる予定です。これにより、企業としての安定した供給を保証しつつ、岡山・東京・埼玉・愛知といった全国の拠点を位置付け、EV再生バッテリーやレアメタルの回収といった新しいビジネス領域の開拓も行っています。
次の灯株式会社は、黒川聖馬代表取締役の下、金融機関や行政、パートナー企業と共にこの循環型ビジネスを強化していく意向を表明しています。今後も同社の成長と、その取り組みが多くの注目を浴びることでしょう。
【企業情報】
会社名: 次の灯株式会社 (Tsuginohi Co., Ltd.)
所在地: 岡山県総社市真壁1448-1(本社)
東京都品川区北品川1-1-11 第3小池ビル5F(東京オフィス)
設立年月: 2018年7月2日
事業内容: 自動車部品リサイクル・環境関連技術開発
公式サイト:
次の灯