医療法人との新たな業務提携を通じた採用改革の始まり

医療法人との業務提携による採用改革プロジェクトの開始

2025年7月15日に発表された業務提携契約に基づき、株式会社ツナググループ・ホールディングス（以下「ツナググループ」）と株式会社ユカリア（以下「ユカリア」）の共同事業が、医療法人穂仁会が運営する3つの施設でスタートしました。このプロジェクトは、医療・介護業界が抱える慢性的な人手不足という社会課題を解決するための取り組みです。

プロジェクトの背景と目的

医療法人穂仁会は、大阪府泉大津市にある原病院、聖祐病院、そして介護老人保健施設アザリアを運営しています。これらの施設では、限られた人員体制の中で採用活動を行う上で、多くの課題に直面していました。特に、採用業務が特定の担当者に集中し、属人化が進んでいます。それに加えて、採用担当者が他の業務と兼務しているため、十分な時間を確保することが困難となっています。

さらに、採用フローが明文化されておらず、候補者に対して一貫性のない体験を提供していることも問題視されています。このままでは、職員が定着せず、結果的に業務の質も低下しかねません。

本プロジェクトの進行状況

プロジェクトはすでに8月からアセスメントや改善方針の策定に着手しており、競合医療法人との比較を行うことで再設計へと進んでいます。具体的には、求人媒体の調査や採用フローの見直しを行い、業務の効率化を図っています。

9月からは、採用の実施段階に入ります。具体的には、求人広告の出稿や応募受付、KPI（重要業績評価指標）のモニタリング、定期的な採用関連ミーティングのファシリテートなどを行い、医療法人内での自走体制の構築を目指します。

今後の展望と社会的影響

ツナググループとユカリアの共同事業は、単なる人員確保に留まらず、医療従事者や介護従事者が安心して長く働ける環境作りまでを見据えています。これにより地域医療の質が向上し、さらなる社会的インパクトが生まれることが期待されています。両社は、今後も持続可能かつ実効性のある支援スキームを構築し、業界全体の問題解決に取り組んでいく所存です。