アスエネと東京大学が共同研究を開始し、脱炭素経営をサポートする新たな取り組み

アスエネと東京大学による新たな共同研究

アスエネ株式会社（以下、アスエネ）と東京大学大学院工学系研究科田中謙司研究室が、新たに共同研究を開始しました。この取り組みは、企業の脱炭素経営を強化するための財務データと非財務データの分析に焦点を当てています。アスエネの代表取締役CEO、西和田浩平氏と上級執行役員CPOの渡瀬丈弘氏が共同研究員として参画します。

共同研究の背景と目的

近年、国際的にサステナビリティ情報の開示が求められる中で、企業はCO2排出量やESG（環境・社会・ガバナンス）指標の分析を行い、それを経営判断に活用する必要性が高まっています。特に日本国内では、SSBJ基準やTCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）への対応が進んでおり、特に脱炭素化への取り組みは企業戦略の重要課題として位置づけられています。

企業は環境データの単なる算出や報告にとどまらず、算出された数値が企業活動に及ぼす影響を多角的に理解し、将来的なリスクや事業機会を見極める姿勢が必要です。そのためには、統計学や計量経済学、経営工学の専門知識を活用し、質の高い定量的分析モデルの確立が求められています。

アスエネの強みと研究室の専門性

アスエネは、企業や自治体向けに、GHGプロトコルに基づくCO2排出量の見える化、削減、報告のクラウドサービスを展開しています。環境データの管理はもちろん、人的資本や生物多様性など、ESG情報の管理も可能なプラットフォームを提供しています。これにより、企業の脱炭素経営推進に向けた包括的なサポートをしています。

また、田中研究室は、金融やエネルギー、物流といった社会インフラの分野に向けて、AIやビッグデータを駆使したシステム設計と分析を行っているため、これからの脱炭素社会に向けた実践的な研究を進めています。

本共同研究では、企業の価値や成長性に関する詳細な分析が行われ、財務データと非財務データの関係性が明らかにされることが期待されています。これにより、脱炭素経営を支えるための高度な支援が行われる見込みです。

ASUENEとは

アスエネが提供する「ASUENE」は、CO2排出量の見える化や削減、報告が可能なクラウドサービスです。AIを活用したサステナビリティ情報の可視化や報告に加え、CFP（カーボン・フットプリント）やLCA（ライフサイクルアセスメント）算定、CDP（気候変動に関する開示プロジェクト）、SBTi（科学に基づく目標イニシアティブ）、CSRD（企業のサステナビリティ報告指令）、TCFD、TNFD（自然に関する財務情報開示タスクフォース）といった国内外の規制やイニシアティブに対応している高度なコンサルティングを行っています。現在、国内の導入社数でNo.1を誇ります（東京商工リサーチ調査/2024年10月時点）。