社会現象を巻き起こした無限ループゲーム
全世界で人気を博す無限ループゲーム、KOTAKE CREATE氏制作の「8番出口」が実写映画化されます。主演を務めるのは二宮和也さんで、映画は8月29日(金)に全国で公開される予定です。これに先立ち、映画の監督である川村元気氏が書き下ろした小説『8番出口』も本日刊行され、さらなる注目を集めています。
地下通路でのサバイバル
物語は、地下鉄の改札を抜けて地上へ向かう途中、何度も同じ通路を行き来する主人公の姿から始まります。彼はなぜか同じ男と何度もすれ違い、自分が無限にループしていることに気付くのです。地下通路の壁には「異変を見逃さないこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」といった謎めいた指示が貼られ、彼は次々と現れる不思議な異変を目の前にして困惑します。果たして彼はこの絶望的な状況から抜け出すことができるのでしょうか。
小説と映画の一体感
川村元気氏は、映画『告白』や『君の名は。』など、数々のヒット作を手がけた実力派の監督です。小説『8番出口』は、単なる映画のスピンオフではなく、映画では語られない主人公の心の動きや進行形の思考を豊かに描写しています。映画のカットシーンや見逃された「異変」も小説の中にしっかりと盛り込まれており、映画と小説の相互作用により、より深く物語を楽しむことができます。
監督の思い
川村氏は自身の経験を踏まえ、日本のゲーム文化を背景にした作品を作ることを決めました。「グローバルで闘っていくためには、自らのアイデンティティを全うしなければならない」と語る彼は、映画と小説を通じて、現代人が抱えるテーマ、死生観や罪意識を浮き彫りにしています。また、カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出されたこともあり、映画はすでにアジアやヨーロッパの30以上の国と地域での上映が決定しています。
小説と映画のループを楽しむ
この『8番出口』は、無限に繰り返される地下通路の中で精神の極限に追い込まれるサバイバル体験を描いています。果たしてその結末はどうなるのか、映画と小説を重ねて楽しむことで、さらなる発見が待っていることでしょう。8月29日の映画公開を前に、小説を手に取ることをお勧めします。
書籍情報
- - 発売日:2025年7月9日
- - 定価:977円(本体888円+税10%)
- - 体裁:文庫サイズ判・頁数176頁・2色印刷
- - 装丁:佐野研二郎+村松弘友紀
- - 電子書籍:同日発売(詳細は各電子書籍ストアで確認を)
公式サイトでの詳細もチェックしてみてください。