大阪DLセンターでのレンサルティングフェアの盛況ぶり
2023年、建設業界の発展を目指す「レンサルティングフェア」が大阪DLセンターで開催されました。今回は、アクティオDXショールームが主催となり、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマにした展示が行われました。
アクティオDXショールームの魅力
大阪に設置されたアクティオDXショールームは、建設現場における情報をリアルタイムで把握できるように設計されています。ショールーム内では、複数のモニターを使い、現場のライブ映像や過去の映像、気象情報、機械の稼働状況などを同時に表示します。このシステムにより、工事の進捗管理や安全に関するチェックが効率よく行なえます。現場の「見える化」は、建設業界全体のDXを促進し、様々な課題を解決することにつながります。
通信技術とICTの活用
展示では、アクティオが通信やICTを活用した製品も紹介しました。例えば、AIカメラを用いた熱中症リスク判定システム「カオカラ」や、完成した構造物内の鉄筋を探査する「鉄筋探査機GP8800」、そして屋内点検用のドローン「BIM×ドローン」が挙げられます。これらの取り組みは、作業員の安全を確保するだけでなく、建設現場における生産性の向上にも大きく貢献しています。
ドローンと環境対策商品
また、最大30kgを運搬できるドローンも展示され、実証実験による成果が紹介されました。このドローンは、咲州から海を渡って夢洲の万博工事現場まで資材を運ぶことに成功した実績を持ちます。そのほか、エアー式養生テント「すぽっとQ」は、粉塵飛散を防止するために開発されたもので、設置が非常に迅速に行える点が魅力です。さらに、「トンネル点検プラットフォーム」は、トンネルの点検や補修に特化した車両で、トンネル内の作業を円滑に行えるように設計されています。
最新の電動式建設機械
フェアでは、電動式建設機械も数多く紹介されました。遠隔操作が可能な電動遠隔解体ロボットや、バッテリー式運搬台車、床材剥がし機などが展示されています。特に、電動遠隔解体ロボットは、Bluetooth通信で最大50mまで操作ができ、作業の効率化を図ることができます。さらに、無電源の現場でも使用でき、最大1トンの重量物を移動できるバッテリー式運搬台車の存在も、今後の工事現場の様相を変えることでしょう。
言うまでもなく、これらの新製品は建設業界にとって重要な要素となり、環境への配慮と生産性の向上を両立させることが期待されています。今回のレンサルティングフェアは、建設業の未来を見据える上でも欠かせないイベントと言えるでしょう。
建設業界が直面している多くの課題を解決するきっかけとなるこのフェアでは、来場者がより良いアイデアを持ち帰り、実践へとつなげていくことが重要です。日本の建設業の未来をつくるため、今後もこのような技術の進化を広く取り入れていく必要があります。