高齢者の退院後に迫るシニアホーム入居の現状
超高齢社会の進展に伴い、病院における「在院日数」は年々短縮されています。厚生労働省の調査によると、765歳から79歳の後期高齢者の平均在院日数は、2011年38.7日から2023年には29.8日へと大幅に減少しています。この傾向が進む中、退院後の生活環境を整える必要性が急務となっています。退院が早まる一方、自宅での生活が困難な高齢者も増加しており、シニアホームへの入居を選択するケースが目立ちます。
介護家族を悩ませる入居の決断
介護家族にとって、シニアホーム選びは一大イベントです。しかし多くの場合、介護を必要とする本人ではなく、子世代がその決断を余儀なくされています。笑美面が行った調査によれば、入居相談の約70%は退院後のシニアホーム入居にむけた支援で、その多くがメディカルソーシャルワーカーからの相談です。とりわけ4割は入院先から1ヶ月以内にそのまま入居を決定しています。
これまでの生活環境では、独居や仕事との両立が難しくなり、入居することに達成感を感じつつも、同時に「本当にこの選択で良いのか?」というふうに不安に思う家族が多いのです。特に、初めてのシニアホーム選びとなると、どの基準で選べばよいかが分からず、途方にくれることも少なくありません。
家族の想いを共有するACPの重要性
シニアホームへの入居が決まった後でも、子供たちには罪悪感が残ります。そこで大切になるのが、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)です。これは、医療やケアに関する希望を先に家族と話し合うことであり、後悔の少ない選択をするための手段です。笑美面は、コーディネーターによる「家族会議」を通じ、多世代の意見をまとめ、必要な情報を一緒に整理します。
このプロセスを通じて、シニアホーム選びに伴う不安を軽減し、実際の生活を納得して迎え入れるための土台を築くことが可能です。親が望む生活や医療の希望、さらには最後をどう迎えたいかを話し合うことで、より良い選択ができるはずです。
未来に向けたシニアホームの提供
笑美面は、シニアホーム紹介サービスを通じて、そうした課題を解決するための活動を続けています。介護家族が「心の介護」に気持ちを込めることができるよう、情報不足の解消に取り組み、高齢者が笑顔で暮らせる社会の実現を目指しています。
私たちの業務は、単なる住居提供ではなく、高齢者の生活に寄り添うサービスを提供することです。介護家族の負担が軽減され、さらには安心してシニアホームを選べるようになる、その手助けを続けていきたいと考えています。
会社情報
株式会社笑美面(えみめん)
- - 証券コード: 9237(東証グロース)
- - 代表者: 代表取締役 榎並将志
- - 所在地: 大阪府大阪市西区京町堀1-8-33 京町堀スクエア4F
- - 創業: 2010年9月
- - 資本金: 268,061,230円(2025年3月1日現在)
- - 従業員数: 168人(2025年3月1日現在)
- - 公式サイト
- - 公式note
今後もシニアホームに関する心のケアと情報提供を続けて参ります。