フクシマガリレイ、食品産業技術功労賞を受賞
フクシマガリレイ株式会社が、その持続可能な社会への貢献が認められ、第54回食品産業技術功労賞サステナビリティ部門を受賞しました。11月5日、上野精養軒にて行われた表彰式には、同社取締役副会長執行役員の福島亮氏が登壇しました。
ノンフロン冷媒への取り組み
今回の受賞は、同社の積極的なノンフロン化への取り組みが評価された結果です。フクシマガリレイは、業務用冷蔵庫において業界に先駆け、環境に配慮したグリーン冷媒「R1234yf」を採用。さらに、冷媒ガス漏れ10年保証サービスを開始することで、ノンフロン化を強力に推進しています。
地球温暖化への影響が懸念される従来のフロン冷媒に代わり、「R1234yf」は地球温暖化係数(GWP)が非常に低く、安全性にも優れた冷媒です。同社は、2024年4月には、ノンフロン業務用冷凍冷蔵庫のフルラインアップを実現し、全製品への切り替えを完了しました。この迅速な対応が、業界でも高く評価されています。
環境ビジョン『Dramatic Future 2050』
フクシマガリレイは、2021年に環境ビジョン『Dramatic Future 2050』を策定。2050年を見据え、環境負荷低減に向けた取り組みを積極的に推進しています。その具体的な目標として、開発製造する冷凍機内蔵型製品の平均GWPを、2020年の2,008から2025年には500以下に削減することを掲げています。さらに、2025年以降の製品と施工物件においては、冷媒漏洩による地球温暖化への影響をゼロにすることを目指し、冷媒ガス漏れ10年保証サービスを提供する予定です。
グリーン冷媒R1234yf
冷媒は、冷蔵庫や製氷機などの冷却機能に不可欠な物質です。「R1234yf」は、GWPが代替フロンの「R404A」(GWP:3,920)と比べて圧倒的に低い1という数値を誇ります。また、「R1234yf」は微燃性であるため、他のノンフロン冷媒と比較しても燃焼性が低く、安全な取り扱いと現場でのメンテナンスが容易です。
まとめ
フクシマガリレイの今回の受賞は、単なる企業努力の成果ではなく、地球環境保全への強い意志と、具体的な行動による結果と言えるでしょう。同社の取り組みは、食品産業のみならず、幅広い業界において、環境配慮型技術の普及を促進する大きな一歩となることが期待されます。今後、同社の更なる環境への貢献に注目が集まります。
フクシマガリレイ公式ウェブサイト
サステナビリティ特設サイト
環境ビジョン『Dramatic Future 2050』詳細