介護現場におけるデジタル化の現状と課題
近年、介護業界ではデジタル化の波が押し寄せています。特に、ICTの活用が重要視される中、介護記録の電子化が進んでいます。また、法人向けクラウドサービス紹介サイト「アスピック」が行った調査によると、介護記録のデジタル化は約5割に達していますが、それでもなお4割近くが紙の記録用紙を使用していることが分かりました。この状況は、介護業界特有の人手不足が影響を及ぼしていることが大きな要因となっているようです。
調査の背景と目的
介護業界は慢性的な人手不足に悩まされ、業務の負担が増大しています。そのような背景から、ICTの活用はこれまで以上に重要視されています。特に、請求処理に必要なレセプトソフトは、今やほぼすべての事業所で利用されている状況です。しかし、実際にどの程度DXが進んでいるのか、またその障壁となる原因は何か、これらはあまり分かっていませんでした。このため、アスピックでは介護現場でのICT活用状況を把握するため、アンケート調査を実施しました。
調査内容の概要
調査は2026年3月に全国で行われ、300人の介護従事者からの回答を集めました。回答者には訪問介護員や介護福祉士、介護事務など、多岐にわたる職種の専門家が含まれており、年齢層も20歳から65歳未満と幅広いものでした。
デジタル化の進展とその実態
調査結果によると、介護記録をどのように残しているかという設問では、実に45.7%が未だに紙の記録用紙を使用しています。一方で、PCやタブレット、スマホなどを用いている人々は、合計で約50%に達しています。この結果は、介護現場でもICTの活用が徐々に進んでいるものの、完全なデジタル化には至っていないことを示しています。
また、専用の介護記録ソフトの利用状況では、52%が何らかの介護記録ソフトを利用している一方で、46%は未利用と回答しました。
DX推進の障壁
利用していない理由としては、最も多いのが「選定や導入を進められる人がいないから」というもので、これが50.7%を占めています。次いで、導入コストの問題や、現状のアナログな方法で十分だという意見も多く存在しました。このように、現場での意識や知識、さらには人材不足がDXを進める大きな障壁となっています。
今後の介護業界に向けて
調査を通じて、介護現場におけるデジタル化の進展とともに、依然として古い方法に固執する現実が明らかになりました。この現場の人手不足を解消し、ICT環境を整えるには、単にソフトウェアの機能を向上させるだけでは不十分です。今後は、導入支援やサポート体制の強化が重要になるでしょう。
アスピックでは、介護ソフト選びのポイントやその活用方法についても情報を発信しており、介護業界のDX推進に貢献できるよう努めています。
アスピック公式サイトでは、さらに詳しい情報を提供していますので、興味のある方はぜひご覧ください。