新入社員の勤務形態と研修についての調査
株式会社学情が実施した調査によると、2025年4月に入社予定の新入社員は主に「出社勤務」を選んでいることが明らかになりました。具体的には、87.7%が出社することに回答し、出社の理由については、社内でのコミュニケーションが取りやすいことや、新入社員の不安を軽減できるという意見が寄せられました。
若手社員の勤務形態
調査結果によると、新入社員の勤務形態は「出社」形式が主流であり、続いて「出社とテレワークの組み合わせ」が8.1%という結果に。特に企業側は、入社後1年間は原則毎日出社を求めるところが多く、「出社により気軽に質問しやすい」との声も多く見受けられました。また、出社中心の勤務ながらも、インプットを重視する研修日時にはテレワークを導入する意向を示した企業もあるようです。
テレワーク時の課題
一方で、若手社員にもテレワークを実施する場合の課題が存在します。調査によれば、最も多かった課題は「報告・連絡・相談(報連相)の不足」で、なんと85.3%がこの点を挙げました。これに続く課題は、82.4%が「モチベーションの状態をつかみにくい」と答え、67.6%は「作業の進捗状況や成果を把握するのが難しい」との回答がありました。
新入社員研修の実施形式
新入社員研修についても調査が行われ、87.1%の企業が「リアルで実施」と回答しています。これは、出社勤務が主流なため、研修も対面での実施が望ましいということが反映されています。他に、研修を実施する際に「グループディスカッションや資料共同制作など、対面が適している内容を用意している」という意見や、「リアル研修を通じて新人同士の絆を深めてもらいたい」との意見も寄せられました。さらに、離れた拠点から参加する社員にはオンライン参加も許可する企業が増えているとのことです。
調査の背景
今回の調査は、リモート会議やオンライン商談が一般化する中で、リアル対面の重要性が改めて浮き彫りになったことから実施されました。特に新入社員にとって、初めての勤務環境であることが多いため、リアルな接触は重要とされています。
まとめ
新入社員の勤務スタイルや研修形式についての調査結果は、企業の採用方針の変化や、若手社員の働き方に影響を与える重要なデータです。新入社員が適応しやすい環境を整備するためには、出社勤務の良さを活かしつつ、テレワークの利点も柔軟に生かしていく必要がありそうです。企業は将来的にもこのバランスを保ちながら、新たな働き方を模索していくでしょう。