KOLC+が特許取得、デジタルツイン技術の新時代を切り開く
株式会社コルクは、BIM/CIMクラウド「KOLC+」の一環として、ノーコードでリアルタイムデジタルツインを現場に導入する「GNSSモデル連携」に関連する特許を取得しました。この特許技術は、GNSS(全球測位衛星システム)や測量機器から取得した位置情報と、デジタルツイン空間の3Dモデルを結び付ける革新的な方法を提供します。
特許技術の概要
GNSSモデル連携に関する技術は、エンジニアなしで現場のタブレット端末から3Dモデルの連動を管理できる仕組みです。従来、位置情報と3Dモデルを連携させるためには、現場ごとにプログラムを修正する必要があり、多大なコストと手間がかかるものでした。しかし、コルクの新技術ではこれをノーコードで実現可能にします。
これにより、現場におけるリアルタイムデジタルツインの導入が容易になり、施工や管理の効率が飛躍的に向上します。特に、GNSS端末の取付位置が変化する際にも、その都度エンジニアがコードを修正する必要がなくなり、コスト削減にも寄与すると期待されています。
特許情報
この特許は東京都豊島区にある株式会社コルクが権利を持ち、特許番号は「特許第7693252号」。発明の名称として「3D表示システム、3D表示方法及び3D表示プログラム」が登録されています。特許は2025年6月9日に登録され、発行は6月17日です。
KOLC+の特徴
KOLC+は、BIM/CIMモデルや点群をクラウド環境で統合・共有・活用できるプラットフォームです。高精度位置サービス(RTK-GNSS)、自動追尾トータルステーションなどの測位データを活用し、ミリメートル単位でのモデル連動を可能にします。例えば、KOLC+上でプロットされた座標点を使って、対象モデルとのドラッグ&ドロップ操作で簡単に結びつけられます。さらに、モデルに対して複数の座標点を紐づけることで、モデルの姿勢も自由に制御できるようになります。
最近では、AWS S3のAPIを利用して位置データの連携を可能にし、他の独自開発システムとの統合も行いやすくなりました。この進化により、KOLC+は建設業界でのデジタルツイン技術の普及を加速することが期待されています。
導入実績と今後の展望
KOLC+は、これまでに500社以上に導入されており、国土交通省の「建築BIM加速化事業」にも認定されています。このことからも、その信頼性と有効性が伺えます。これからもさまざまな導入事例が増えていく中で、コルクはさらなる技術革新を追求していくことでしょう。
詳細な機能については、公式サイトや資料をご確認ください。
公式サイト:
KOLC+
会社概要
株式会社コルクは東京都豊島区に本社を置き、建設業向けBIM/CIM共有クラウド「KOLC+」の企画・開発・運営を行っています。代表取締役の堤正雄が率いるこの企業は、業界のデジタル化を推進し、新たなサービスを展開しています。