「先生Fes」とは
進路指導を担当する高校教員と2026年卒業予定の高校生を対象にした、おしごと体験型交流会「先生Fes」。大阪市に本社を構える「ジンジブ」が主催し、年々高まる高校生就職支援のニーズに応える形で開催されます。ここでは、参加する教員が実際の企業や業界について学び、生徒への指導に役立てることを目的としています。
参加状況・開催の背景
2025年2月4日から25日の間、全国22都市にて合計333社が参加。511名の高校教員が参加し、幅広い職業の理解を深めることができました。近年の若年層の労働市場が変化する中、企業は初任給や福利厚生の充実に注力する必要があります。厚生労働省によると、2025年度の高校卒業生求人倍率は過去最高の3.91倍に達しています。これを受けて、企業は新卒の人材確保に向けた施策を強化しており、教員は生徒に適切な進路指導を行うことが求められています。
イベント内容
「先生Fes」では、実際の仕事を体験できるブースが設けられています。例えば、京都会場では植木体験、大阪会場ではワイヤーカット体験、名古屋会場では医療に関する吸水体験など、多彩な職業体験が実施されました。また、参加者の企業数が多岐にわたるため、教員は自ら職業を体験し、その魅力を体感することができました。
参加者の声
参加した教員からは、「新しい発見が多く、生徒に喜んでもらえる情報を持ち帰ることができた」との感想が寄せられています。特に、高校生にはなじみの薄い業界や職種に触れ、理解を深める貴重な機会であったと評価されています。教員たちは、実際に企業の魅力を肌で感じ、ともに参加した生徒への指導に役立てることができたと述べています。
今後の展望
ジンジブは、今後も企業と教育機関との連携を深め、高校生の進路選択をサポートするための取り組みを続けていきます。生徒たちに対して、より多くの情報を提供し、彼らの将来に向けた選択を支援することが重要です。教育関係者と企業との交流を通じて、未来の労働市場に対応した進路指導を行っていくことが求められています。
「先生Fes」は、高校生の就職支援と教員の職業理解を深めるための貴重なイベントとして、今後も続いていくことでしょう。新たな職業体験の場を提供し、参加者同士の貴重な交流が行われることを期待しています。