ロジック・アンド・デザインとZenmuTech、画像鮮明化と情報保護を両立する基盤の開発に成功

ロジック・アンド・デザインとZenmuTechが実現

株式会社ロジック・アンド・デザインと株式会社ZenmuTechは、このたび共同で開発した新技術のPoC（概念実証）が完了したことを発表しました。この取り組みは、画像鮮明化技術と秘密分散技術の両方の利点を活かした新たなデジタル資産の活用方法を模索するものです。

画像鮮明化技術の重要性

近年、高精細な映像は防犯・防災・インフラ整備・医療などの分野で重要な役割を果たしています。しかし、その一方で個人情報や機密情報が含まれ、安全性が求められる課題も抱えています。そこで、ロジック・アンド・デザインは画像鮮明化技術に特化したIPカメラを開発し、その機能を最大限に活かす方法を模索することになりました。これにより、従来のカメラでは捉えきれなかった微細な情報を高精細な映像として視覚化することが可能となります。

秘密分散技術の導入

ZenmuTechの秘密分散技術「ZENMU-AONT」を利用することで、鮮明化された映像データを無意味化し、外的なアクセスから守る仕組みを構築しました。これにより、データが外部に漏洩するリスクを減少させ、より安心してデータを利用できる環境を提供します。

成果と今後の展開

検証結果では、画像鮮明化された映像がリアルタイムで復号化され、その場で視覚化されることが確認されました。この過程において、画質の維持や通信時の復元不可性も実証されており、運用に耐えうる性能が備わっています。この研究により、高精細映像を安全に保存し、AI解析等への応用に道を開く可能性が見出されました。

両社は、この技術の成果を元に、防犯カメラや公共インフラの監視、医療分野での利用に向けた製品化及びサービス化の開発を進める予定です。これにより、今後さらに高度なセキュリティが求められるシーンでの実用が期待されています。

最後に

この技術の進化により、リアルタイムでの鮮明化映像がどのように活用されるか、今後の市場動向が注目されます。特に、個人情報や機密情報を扱う環境において、この技術がどのように役立つかは、セキュリティの観点からも非常に重要なテーマとなるでしょう。ロジック・アンド・デザインとZenmuTechの取り組みが新たな基盤を築くことによって、安全で効率的なデジタルデータの活用が進むことを期待しています。