脱炭素講座の新展開
株式会社スキルアップNeXtは、2023年12月2日から紙・パルプ業界に特化した「GX入門講座」のオプションカリキュラムをスタートします。この講座では、業界特有のCO2排出構造や削減のためのソリューションについて、具体的な課題と解決の道筋を体系的に学ぶことができる内容となっています。今回はこの講座が持つ意義や学ぶべきポイントについて詳しく掘り下げていきます。
脱炭素化の必要性
世界では環境への配慮が急速に進んでおり、紙・パルプ業界も同様です。この分野は、オフィス用品や印刷物、包装材、建材など多岐にわたる用途を持ち、再生可能な木材をベースとした製品を提供する基幹産業です。ただし、国際的な環境規制が厳格化する中、持続可能な調達や製品設計は、もはやオプションではなく、ビジネスの必須要件となっています。具体的には、欧州の森林破壊防止規則や包装・包装廃棄物規則などが導入され、違反すれば取引停止のリスクが生じるため、即時の対応が求められます。
GX推進のビジネスチャンス
ただリスクを回避するだけでなく、これをきっかけに新たなビジネスチャンスを見出すことが可能です。製紙工場でのエネルギー消費を効率的に削減し、再生可能エネルギーの使用を広げることで、持続可能な森林経営及びリサイクルの徹底が進みます。その結果、プラスチック代替素材や新たなセルロースナノファイバー(CNF)といった製品の開発が加速し、脱プラスチック社会や循環型経済への貢献が実現できるでしょう。これにより、企業は社会全体のGXニーズを高付加価値ビジネスとすることが可能となるのです。
脱炭素化への壁と改善提案
しかし、スキルアップNeXtの調査によると、多くの企業が脱炭素化に着手したものの具体的なアクションに移せていない現状があります。特に「業界横断的な知識はあるが、自社の実情に落とし込めない」という壁が大きな課題とされています。こちらの講座では、業界特有の課題やアプローチを具体的に学ぶことで、その壁を打破する手助けをします。
カリキュラムの特徴
この講座では次のような内容を網羅しています:
- - 紙・パルプ業界の背景とGXの重要性
- - 業界特有のGX政策や規制
- - 自社の事業活動におけるGXの実践方法
- - 紙製品の技術を通じて社会全体のGXを実現する方法
対象は企業の経営層やサステナビリティ推進担当者であり、業界に関わる全ての人々が利用可能です。学習はeラーニング形式で、5,500円(税込)という価格設定になっています。
まとめ
企業の脱炭素推進には、業界独自の特性を理解し、具体的なアクションを計画することが不可欠です。スキルアップNeXtの新しい講座は、その一助となることを目指しています。詳細は公式サイトにてご覧ください。私たちの未来を守るために、今こそ行動を起こす時です。