特定技能外国人ドライバー採用を支援する新たなパートナーシップの誕生

X Mile株式会社（東京都新宿区）とアドセック株式会社（東京都渋谷区）は、特定技能外国人の受入れに関するパートナー契約を締結しました。この協業によって、両社はノウハウを結集し、運送業における深刻な人手不足の解消へ向けてサポートを行います。

協業の意義と背景

日本の運送業界、特にドライバー不足は深刻な問題となっています。時間外労働の見直しが進む中で、今後5年間で約288,000人のドライバーが不足すると国土交通省が予測しています。特にトラック運送業が199,000人、タクシー運送業が67,000人、バス運送業が22,000人に及ぶとされています。また、現在の自動車運転従事者の求人倍率は2.67であり、全産業平均の1.27を大きく上回っています。このような状況から、2024年3月29日に運送業分野が特定技能制度の対象として追加されることが決まり、外国人受入れの道が開かれました。

しかし、多くの課題が残ります。受入れ基準の遵守や文化的背景によるコミュニケーションの問題、雇用に向けた準備など、さまざまな障害が存在しています。このような中、アドセックとX Mileの提携により、運送業における特定技能外国人の受入れを円滑に進める体制が整います。

バングラデシュ人材の特徴

今回、特に注目されるのはバングラデシュの人材です。バングラデシュは国土の面積が日本の約40%、人口は約1.8億人。この国は、世界で最も多くの労働者を海外に送り出し、責任感や忍耐力、そして高いコミュニケーション能力を持つ人材が多いことで知られています。これまでにも多くの職業ドライバーを世界に送り出しており、運送業界にとって貴重な人材となるでしょう。

さらなる展望

X Mileでは、特定技能外国人の採用支援を今後のサービスとして強化する予定です。また、疑問や不安がある企業向けに特定技能外国人の雇用に関するセミナーも開催予定です。このセミナーは2025年1月27日に無料で行われ、参加者はオンラインで講演を受けられます。講師にはX Mileの安藤雄真さんとアドセックの平石鳳志さんが登壇します。