福岡空港、新たな外貨両替サービスを提供
JFS株式会社とみずほ銀行、Ctripフィナンシャルサービスが手を組み、2024年12月3日から福岡国際空港で外貨両替サービスを開始します。この取り組みは、訪日中国人観光客のための施策として位置づけられ、福岡空港の国際線ターミナルビルのアクセスホールに設置される予定です。
背景
2023年、日本を訪れた観光客からの旅行消費は約5兆3,065億円で過去最高を記録しました。この中で中国からの旅行者が占める割合は非常に高く、7,604億円もの消費がなされました。訪日客数もコロナ禍前の2019年の80%まで回復しており、今後のさらなる増加が期待されています。
このような状況の中、地方の観光地でも現金払いのニーズが高まっています。そこで、JFS社は中国の旅行プラットフォームであるCtripとの協力によって、中国人観光客向けに外貨両替サービスを導入することにしました。
Ctripの強み
Ctripは世界のユーザー数が4億人を超える、中国最大のOTA(オンライン旅行代理店)です。そのため、訪日中国人観光客に非常に多く使われており、両替所の設置を通じて旅行情報の提供や観光プロモーションも同時に行い、観光客の利便性を高める役割を果たします。両替所がインバウンドプロモーションやCtrip会員サービスの拠点としても機能するのです。
みずほ銀行の役割
今回の外貨両替サービスでは、みずほ銀行が中核的な役割を担います。彼らは外貨を集め、日本円を両替所に供給することで、効率的なサービスを提供します。また、旅行者がスムーズに両替できるよう、必要な準備を行っていきます。
福岡空港の利便性
福岡空港は九州の重要な航空ハブとして、多くの旅行者に利用されています。特にアジア圏からの直行便が多く、近隣諸国からの観光客には非常に便利です。新設される外貨両替所は、観光案内所の隣に位置し、到着ロビーのアクセスホールに設けられます。
外貨両替サービスに使える通貨は、米ドル、ユーロ、中国元、オーストラリアドルなど多岐にわたります。両替手数料は変動するため、観光客には事前の情報確認が重要です。
まとめ
福岡空港での外貨両替サービスの開始は、訪日観光客にとって利便性の向上を意味します。「福岡空港国際線ターミナルビル等増改築工事」と合わせて、さらなる観光振興の期待が寄せられています。ありとあらゆるインバウンド施策が進む中で、JFS、みずほ銀行、Ctripの連携がどのように観光業界を変えていくのか、今後の展開が楽しみです。