シードがRISE with SAPの導入を決定
株式会社シードは、1957年に設立された「眼」の専門メーカーで、主にコンタクトレンズや関連商品を製造・販売しています。近年、シードは中期経営計画の一環として、連結売上高500億円を掲げ、グローバル市場でのさらなる成長を目指しています。この戦略の中で、基幹システムの刷新が重要な課題となり、長年利用してきたSAP ERPから、より先進的なRISE with SAP S/4HANA Cloud Private Editionへと移行しました。
導入の背景
シードでは、運用システムの稼働安定性と、将来的な事業継続のために高可用性基盤の確立が求められていました。特に年末年始にしか実施できない移行作業において、短期間での確実な作業が重要でありました。このため、RISE with SAPへの移行が急務だったのです。
シードは既存システムの資産を最大限に活用することを重視し、SAPのコンバージョン方式を選びました。AWS上での運用も検討されましたが、SAPジャパンが提供するRISE with SAPの包括的なサポートがその決定を後押ししました。これにより、セキュリティやバージョンアップの保守作業もSAPジャパンに任せることができ、システムの安定性が一層高まると期待されていました。
ソフテスの支援
システム移行のパートナーとして、シードは株式会社ソフテスを選定しました。ソフテスは、SAPシステム導入および運用の豊富な実績を持っています。2023年10月に移行プロジェクトがスタートし、2024年8月には現場部門による検証を経て、年末年始の限られた期間に移行作業が実施されました。
移行の過程では一部アドオンプログラムのパフォーマンス低下という課題もありましたが、ソフテスの支援によって調整や改善が行われました。特に、AWS上の中間サーバを使った外部システムとの連携提案など、現場の視点に立った支援が評価されました。
導入効果と今後の展望
RISE with SAPの導入により、シードは以下のような導入効果を得ることができました。
- - 事業継続を支える高可用性基盤の確立
- - 予定通りの本稼働と安定運用の実現
- - 運用負荷の軽減
going forward,シードは月1回の定例会を開催し、改善点や新機能について議論しています。これによりパフォーマンスの最適化や業務改善に向けたさまざまな取り組みが進められています。
会社情報
株式会社ソフテスは1997年に設立され、28年以上にわたるSAP専門のシステムコンサルティングの実績があります。独自の導入手法である「ユーザダイレクト方式」を用いて、150種類以上の標準アドオンプログラムを提供している形です。
一方、SAPジャパンは、日本におけるSAP SEの法人で、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しており、クライアント企業の成功を支える数々のサービスを展開しています。
まとめ
シードがRISE with SAPへ移行したことにより、今後のグローバル市場での成長を支える高品質な基盤が確立されました。この移行が同社の成長に与える影響は、今後ますます顕著になることでしょう。