茨城県の地域課題解決プログラム「iBARAKICK!」
茨城県が主催する「iBARAKICK!(イバラキック)」は、地域経営者と県外の人材が協力し、施策を通じて地域の課題を解決することを目的としたプログラムです。2022年度からスタートし、これまでに46社の企業に累計57名の人材をマッチングさせ、地域の活性化を推進してきました。この度、2025年度の受入企業を15社募集することが発表されました。
プログラムの目的と意義
「iBARAKICK!」は、地域に愛着を持つ関係人口を育成し、地域課題の解決を図る際に特に重要な役割を果たしています。茨城県では、地域資源を体験できるマルシェや地元起業家の情報発信など、多様な取り組みを行ってきましたが、その中でも「iBARAKICK!」は、仕事を通じてより深い繋がりを築くことを目的にしています。
このプログラムは、地域を元気にしたいという思いを持つ経営者が新たな挑戦を計画し、自社に欠けている専門スキルや視点を持つ人材をマッチングする仕組みになっています。これにより、企業の成長と地域の活性化を同時に進めることを目指しています。
成果と今後の展望
過去3年間の成果として、ただ人材を紹介するだけでなく、3名の移住者を創出したことも特筆すべき点です。また、受入企業にとっても、新規事業の立ち上げやマーケティング戦略に新たな視点を得るチャンスが生まれ、業績の向上にもつながっています。今後も、地域の経営者が挑戦したい事業を引き出し、それに対して外部人材が協力していく関係を強化していく予定です。
地域コーディネーターの役割
NPO法人ETIC.は、地域コーディネーターの発掘や育成にも力を注いでいます。これまでに全国の団体と連携し、427名もの地域コーディネーターを育成してきました。このような人材がいることで、地域外の人材と地域内の企業を結びつけることで、持続的で自発的な地域の活性化が期待できます。
プログラムの特徴
1.
専門的なスキルを持つ人材の参画
若者を中心とした都市部の人材が、各自のスキルを活かして企業の事業成長や地域の課題解決に取り組みます。新商品開発や広報戦略など、多岐にわたる分野での知見が求められます。
2.
コーディネーターによるサポート
iBARAKICK!に参加する企業は、MOD法人ETIC.のコーディネーターのサポートを受けられます。初めて外部の人材と協力する企業でも安心して取り組める体制が整っています。
3.
人材との交流機会の提供
プログラム期間中には、参画する企業同士や人材同士の交流イベントも予定されています。これは新たなつながりやネットワーキングを促進し、さらなる発展のきっかけとなります。
受入企業の募集概要
2025年度の受入企業の応募締切は2025年5月31日です。募集資格には、茨城県内で活動する企業であり、経営者または同等の裁量を持つ担当者がプロジェクトに参加できることなどが含まれています。また、参加費用は無料であり、必要経費については企業側で負担します。
このプログラムに参加することで、地域の活性化に貢献し、新しい挑戦を経験することができます。
NPO法人ETIC.について
1993年に設立されたNPO法人ETIC.は、起業家育成や地域創生に取り組む団体です。創業以来、手がけたインターンシッププログラムに多くの若者が参加しており、約2000名が起業を果たしています。これからも地方創生と新たな社会の実現に向けて、力強い活動を続けていきます。
公式サイト:
iBARAKICK!
茨城県庁の詳細ページも併せてご覧ください。