ポルトガル、2025年大阪・関西万博での海洋の重要性を発信
2025年4月、大阪で開催される日本国際博覧会(EXPO 2025)にて、ポルトガルは「海、青の対話」というテーマのもと、世界の海洋の重要性を訴えます。このパビリオンでは、ポルトガルと海洋との歴史的なつながりを紹介し、持続可能な資源の管理が地球規模の課題解決にどう寄与するのかを説明します。
海洋の現状と持続可能性の必要性
地球上の生命の約80%が海に依存している中、その生態系の60%が損なわれたと言われています。ポルトガルのパビリオンでは、この緊急性を訴え、訪れる人々に持続可能な未来に向けた行動の必要性を説くことになります。
建築家の隈研吾氏がデザインしたパビリオンは、何千本ものロープとリサイクル漁網を使用して海洋保全のメッセージを視覚的に表現しており、来場者はその独特な空間に魅了されるでしょう。
多様な文化と未来へのビジョン
パビリオン内では、音楽、デザイン、芸術、ファッション、映画、文学など、多岐にわたる文化的展示も行われます。また、水産養殖や海洋生物多様性、バイオエコノミー、ロボット工学、ナノテクノロジーなど様々なプロジェクトが紹介される予定です。
特に注目されるのが、ポルトガル企業MUSEによる常設展示です。「持続可能な未来のためのパートナーシップ」と題した、このインタラクティブな体験を通じて、海洋保護の重要性を伝えます。展示空間での5分間の視聴覚インスタレーションは、我々と海洋の共生を描き出します。
クリーンエネルギーと海洋の未来
ポルトガルはEUトップクラスのクリーンエネルギー生産国であり、海洋由来の再生可能エネルギーの開発に注力しています。2024年には、国内の電力需要の95%を再生可能エネルギーで賄う目標を達成しました。港湾岸の2,500キロメートルを利用した洋上風力発電の拡大にも取り組み、2030年までに10ギガワットの発電能力を目指しています。
また、海洋科学技術の研究開発拠点である「ブルーハブ」を通じて、大学との連携を強化し、新しいブルーエコノミーのイノベーションに期待が寄せられています。
期待される国際的コラボレーション
ポルトガル政府代表であるコミッショナー・ジェネラルのジョアナ・ゴメス・カルドーゾ氏は、ポルトガルが1998年のリスボン万博で海洋問題を提起した背景を振り返り、2025年の万博での使命感を表明しています。彼女は「日本との協力を通じて、ブルーエコノミーの持続可能な発展を実現できると信じています」と述べています。
ポルトガルの2025年大阪万博への参加は、政界や民間企業などさまざまな団体との協力によって成り立っており、地域を超えた展示内容が期待されています。
まとめ
ポルトガルパビリオンは、海洋と人間の未来について考え、持続可能な世界を実現するための重要なメッセージを発信します。たくさんの人々が訪れ、海の未来について新たな視点を得られることを期待しています。さらなる情報は
ポルトガル万博公式サイトで確認できます。