稲畑産業が誇る新しい3Dセンサー技術
稲畑産業は、インテル社の「RealSense」に相当する3Dセンサーの開発に成功しました。さらに、このセンサーは産業用途に特化しており、特定のニーズに応える新しい機能が追加されています。この技術革新は、今後の産業用ロボティクスや自動化において重要な役割を果たすことでしょう。
LIPS社の新しい製品ラインナップ
新たに登場した3Dセンサーは、LIPS社が開発した「LIPSedge Lシリーズ」および「LIPSedge Sシリーズ」で、これはインテル社のFシリーズ、Lシリーズの代替品となることを目指しています。特に、「LIPSedge L210u」および「L215u」モデルは、従来の「RealSense F455」や「F450」と同等のスペックを誇ります。
一方、「LIPSedge S210」および「S215」は、インテルの「RealSense D455」と同等の性能を持ち、今後完成予定です。これらの新製品は、より高度な技術を必要とする産業現場で活用されることが期待されています。
新技術の特長
新規開発されたLIPS社の3Dセンサーは、従来の「RealSense」の課題を克服するための工夫が凝らされています。特に注目すべきは、防水防塵性能(IP67)や、IMU(ジャイロセンサ)を搭載している点です。これによって、より厳しい産業環境でも利用可能となり、信頼性が向上しています。
また、インターフェースとしてUSBではなくEthernetを採用しているため、データ転送の安定性が格段に向上しています。これにより、様々な産業用途に活用できる柔軟性が生まれました。
さらにソフトウェア面でも、開発環境の互換性が高く、これまでの「RealSense」を利用したプロジェクトがスムーズに引き継げる仕組みが整っています。これらの要素は、開発者にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。
産業機器におけるニーズ
3Dセンシング技術の市場は、労働力の縮小に伴い、自動化および省力化のニーズが高まる中で拡大しています。特に、産業用3Dセンサー市場ではインテルが約50%のシェアを持っていますが、同社が2021年8月に一部製品の生産を終了したことで、新たな代替品や同等品のニーズが急速に高まっています。このような背景から、LIPS社はインテルとのパートナーシップを活かして、新たな製品開発に取り組みました。
展示会出展情報
稲畑産業は、2022年3月9日から12日まで東京ビッグサイトで開催される「2022国際ロボット展」にLIPS社と共同出展します。当社の新しい3Dセンサーを実際に見ることができる貴重な機会ですので、是非足を運んでみてください。
- - 展示会名: 2022国際ロボット展(iREX2022)
- - 開催日時: 2022年3月9日(水)~12日(土)
- - 場所: 東京ビッグサイト
- - ブース番号: E7-53
これまでの技術とは一線を画す、新たな3Dセンシング技術がどのように産業界を変革していくのか、今後も注目です。