建設コンサルタント業務の入札手続き再開と入力ミスの確認報告
2023年8月19日、国土交通省は、過去の建設コンサルタント業務に関する重要な報告を行いました。この発表は、コンサルタント業務への入札契約手続きに影響をおよぼしていた入力ミスの確認結果の報告と、それに伴う手続きの再開についてとなります。
技術評価点の算出などの根拠となる過去の業務成績評定点に、一部誤りがあることが明らかになり、先月の8月4日から各地方整備局での入札契約手続きが一時的に停止されました。この間、約61,000件の業務について確認作業が行われ、その中から約510件、つまり0.83%にあたる業務に入力ミスが見つかりました。
その後、入力ミスの点検と修正が完了し、8月18日から入札契約手続きが順次再開されることとなりました。再開に際しては、各地方整備局から影響を受けた関係者に対して個別に通知が行われる予定です。
国土交通省では、今後、既存の契約業務に対しても入力ミスの影響を調査し、必要に応じて適切な対応策を講じる方針です。また、入力ミスがなぜ発生したのかについての原因分析と対策についても、有識者による委員会での検証が行われるとのことです。
このような取り組みを通じて、建設コンサルタント業務の信頼性を高め、より円滑な入札及び契約手続きの実施が期待されています。
国土交通省の技術調査課の担当者は、直接の問い合わせに対しても対応しており、業界関係者の不安を払拭するための体制を整えています。今回の報告を受け、今後の業界動向が注視されています。
建設業界では、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進められている中、正確なデータ管理が成長の鍵と言えるでしょう。国土交通省のこの動きは、業界全体に良い影響を与えることが期待されます。