LIXILが断熱性能をさらに向上させる新技術を2025年に導入

住宅の未来を変えるLIXILの最新技術

株式会社LIXIL（以下、LIXIL）は、この度、同社の代表的な住宅施工方法である「スーパーウォール工法」のモデルチェンジを発表しました。今後2025年4月から、より高性能なウレタンパネルを採用し、業界トップクラスの断熱性能を実現する予定です。これにより、住宅のエネルギー効率は向上し、快適な住環境がさらに強化されることが期待されています。

省エネルギー時代に求められる高性能住宅の必要性

2050年までにカーボンニュートラルを達成するため、家庭部門、特に住宅に対しては66%という高いCO₂削減目標が設定されました。これは、他の部門に比べ最も厳しい基準であり、いかに住宅の高性能化が重要であるかを物語っています。そこでLIXILは、1995年に開発した「スーパーウォール工法」を基に、今後も省エネルギー性能の向上に努めていく方針です。

高性能ウレタンパネルの特長

新たに導入されるHFO処方ウレタンは、断熱性能において業界トップクラスの熱伝導率「0.019W/㎡･K」を誇ります。この材料を使用することで、住宅はよりエネルギー効率が高く、快適な環境を提供します。これまでのスーパーウォール工法の成果を活かしつつ、さらなる進化を目指しています。

モデルチェンジの背景と今後の展開

昨今のHFO発泡剤の原料不足により、LIXILでは代替品として水処方ウレタンを使用していましたが、供給の目途が立ったため、2025年4月28日より順次、スーパーウォールパネルの新モデルを発表する運びとなりました。この新技術により、従来の熱貫流率0.024W/㎡・Kから、待望の0.019W/㎡・Kへの進化が実現し、断熱性能が飛躍的に向上します。

LIXILの社会貢献への取り組み

LIXILは住宅性能の向上を通じて、より豊かで快適な生活を実現することを理念としています。高断熱・高気密・高耐震のスーパーウォール工法を導入することで、エンドユーザーが求める省エネルギー性、健康、安全、快適さを確保し、安全な生活環境を提供していく意向です。さらに、全国どこでも利用可能なこの技術は、持続可能な住まい方を推進し、地域社会にも大きく貢献するでしょう。

これからの住まいへの期待

今後、LIXILは新たに工程に取り組むことで、より一層の高性能住宅の拡充を目指します。対象製品はスーパーウォール工法やリフォームなど多岐にわたります。北海道以外の全国での導入を予定しており、日本の住まいの未来を担う技術革新に期待が寄せられています。LIXILの進化した断熱パネルが、どのように私たちの生活を変えていくのか、とても楽しみです。