Gincoが新たにCISOを任命しITガバナンスを強化
株式会社Gincoが、ITガバナンスの強化を目的に、ミン・ブライアン氏を最高情報セキュリティ責任者(CISO)として迎え入れることを発表しました。ミン氏は、グローバルな金融機関で培ったITガバナンスの専門知識を持ち、Gincoが注力してきたシステムリスク管理をさらに強化する重要な役割を果たします。
暗号資産業界におけるセキュリティの脅威が増大する中、企業は従来の金融機関が確立した安全対策基準と、ブロックチェーン特有の脅威対策を組み合わせた高度なセキュリティ対策を実施する必要が高まっています。Gincoはこのニーズに応えるべく、金融機関との重要な連携を通じて業界全体のセキュリティ向上を目指しています。
ITガバナンスの強化と新体制の必要性
最近、暗号資産業界では国家的な攻撃アクターによるセキュリティの脅威が現実のものとされています。そのため、Gincoは、金融商品を扱うプロバイダーとして非常に重要な、システムリスク管理体制を強化する必要に迫られています。ミン氏がCISOに就任することによって、これまでの取り組みにさらに拍車をかけることが期待されています。具体的には、権限の分掌、認証・権限管理の厳格化、従業員や端末管理の強化が進められます。
当社はISMSやSOC2など、国際的な安全基準に従った管理体制を整備しており、これらの取り組みを通じて金融機関や暗号資産交換業者との关系を深化させていく意向です。ミン氏はこの新たな体制のもとで、情報セキュリティ全般を統括し、管理体制の向上を推進します。
ミン・ブライアン氏のプロフィール
ミン・ブライアン氏は、金融関連のさまざまな事業に関与してきた経歴を持ち、特にLINE株式会社の金融事業部門での経験が際立っています。カンパニーエグゼクティブとしての役割を担い、ここではLINE FinancialやLINE Payのシステム統括室長としても活動しました。ミン氏はまた、LVC株式会社(現LINE Xenesis株式会社)で執行役員としても活躍し、システムリスク管理を専門に扱ってきました。
ミン氏がGincoに参入したことで、金融機関とウォレットシステムプロバイダーの連携を更に効率的に進めることが可能になったと考えられています。彼の知識と経験を活かした安全対策により、それぞれの立場からより実践的なセキュリティの強化が期待されています。
外部ステークホルダーとの協力
Gincoは、金融機関や業界団体、関係機関との対話を通じて、業界のセキュリティ共助を進めています。立命館大学の上原教授との協議や業界団体への参加を通じて、セキュリティに関する重要な認識を共有しており、これによってGincのITガバナンスの基盤が一層強化されています。
さらに、ペネトレーションテストや脅威ハンティングツールを利用した第三者評価に基づくモニタリング体制も強化されており、顧客に対する情報提供を続けることでリスクの軽減を図っています。ミン氏が加わったことで、セキュリティの共通理解が深まり、より一層の共同取り組みが実現化されるでしょう。
Gincoのミッションとビジョン
Gincoは、「経済のめぐりを変えていく」とのミッションを持ち、企業のWeb3事業支援を行っています。ブロックチェーン技術を駆使し、エンタープライズ向けに最適なサービスを提供しているGincoの存在は、暗号資産業界全体においてますます重要性を増しています。
今後も、Gincoは新たに形成された体制のもとで業界の安全性を向上させ、持続可能な経済基盤を築くために尽力していくことでしょう。