絵文字付きの名作を手軽に楽しむ！新シリーズ「Symbolised Classics」登場

絵文字で名作を届ける新しい試み

「Symbolised Classics」シリーズがついに日本に上陸しました。これは、英国で特別支援教育が必要な人々向けに刊行されたシリーズで、名作文学をより親しみやすく、楽しく読むことができる作品です。デザインには、明解で簡単な英文や分かりやすいイラスト、そして絵文字が使われています。

このシリーズには、オズの魔法使いやフランケンシュタイン、白鯨など、文学史に残る名作が揃っており、それぞれの作品が138ページほどにまとめられています。ソフトカバーで、扱いやすいサイズであることも特徴です。

誰もが手に取れる名作文学

例えば、「オズの魔法使い」では、物語の要所要所に絵文字が挿入され、視覚的に理解を助けています。さらに、QRコードを使ったマカトンの手話動画や、2種類のオーディオブックも収録されており、視覚的、聴覚的にサポートがされているため、さまざまなニーズを持つ読者が楽しむことができます。

このシリーズは、「読む」という行動をもっと容易にし、名作文学へのアクセスを広げることを目的としています。特に、英語に自信がない方や、毎日の忙しさに追われていて読書が疎かになっている方にとって、手に取りやすい作品となっています。

誰もが楽しめる多様性

また、出版を手がけたEvery Cherry社は教育現場の専門家により設立され、ディスレクシアなどの障害を持つ方でも読みやすい紙質を採用しています。このような工夫があるため、名作文学が身近に感じられ、より多くの人々が文学の世界に触れることが期待されます。

「Symbolised Classics」は、単なる絵本ではなく、文学への新しい入り口を提供するものです。このシリーズは、読書バリアフリーを目指し、図書館でも導入が進んでいる「りんごの棚」といった取り組みにも適しており、多様な利用者のための新しい選択肢を提供しています。