アスリートと地域企業を結ぶ新しいキャリア支援サービスの誕生

株式会社日テレHR総合研究所が、株式会社F-MSとの業務提携を発表しました。新たに提供されるキャリア支援サービス『ATHLABi（アスラビ）』は、アスリートを地域企業の力に変える取り組みです。このサービスは、アスリートがビジネススキルを身につけ、地元企業でキャリアを築く手助けをすることを目指しています。

サービスの背景

日本国内では、高校や大学でスポーツを学んだ選手が、キャリア形成の過程で競技を続けられないケースが多く見られます。多くの選手は、就職活動の際、スポーツを諦めなければならないことが現実です。このような状況で、スポーツの指導者たちは、競技を通じて身につく忍耐力や観察力、それに行動力が人間力を高めると認識しています。それに伴い、最近では就職を意識した育成に力を入れる指導者も増加しています。

一方で、中小企業は人材獲得に苦しんでおり、リクルート費用の高騰には頭を抱えています。最近、ワーク・ライフ・バランスの重要性が高まる中で、企業にはより人間力のある人材が求められています。時代は変化し、もはや「スポーツか就職か」ではなく「スポーツも就職も」可能な時代が求められています。

『ATHLABi』の特徴

『ATHLABi』の主な魅力は、アスリートが地域企業と連携して競技を続けられる仕組みです。具体的には、複数の地域企業が協力しながらスポーツチームを支援。これにより、選手は就業を通じて生活を安定させつつ、競技に打ち込むことができるのです。

さらに、「ATHLABi」の第一弾として、野球球団との取り組みが始まる見込みです。これは、アスリートが地域に根ざした成長を遂げ、自身のキャリアも発展させるための重要なステップとされています。

未来に向けたメッセージ

日テレHRの代表取締役社長、中村博行氏は、「私たちは日本テレビグループの一員として、これまで人材育成を通じて働く人を支えてきました。『ATHLABi』は、スポーツで培われた“人間力”を社会の原動力に変える取り組みです。アスリートと企業の架け橋となり、地域社会の新しい可能性を創っていきます」と述べています。