再建築不可物件を見直し、空き家問題解決を目指す新サービスがスタート

再建築不可物件を建築化する新サービスが始動

近年、全国で増加する空き家問題は深刻な社会現象となっています。特に、再建築ができない物件は所有者にとって大きな負担となり、多くの物件がそのまま放置されています。このような中で、株式会社NSアセットマネジメントは再建築不可物件を再建築化する新サービスを2019年7月にスタートしました。

空き家問題の現状

日本には820万戸もの空き家がありますが、その中には再建築不可物件が多く存在しています。これらの物件は、築年数が経過するとともに価値が減少し、売却も難しくなるため、所有者は放置せざるを得ません。加えて、金融機関からの融資も受けにくいために買い手がつかないことが多いのです。

NSアセットマネジメントは、このような問題を解決するために、所有者と連携し、再建築が可能になるようにアプローチします。すでに2019年3月の段階で3000件以上の問い合わせがあり、その中から1000件の申し込み予約が入っているとのこと。

再建築化へのアプローチ

このサービスの主な特徴は、単に物件をリフォームするのではなく、行政に対して建築確認申請を行い、合法的に物件を解体・再建築する点です。この方法により、再建築ができる条件を整えることができます。空き家対策法の施行もあり、行政側も問題視しているため、再建築化を実現しやすい地域も増えています。

中身のサービス

NSアセットマネジメントのサービスは、以下のステップで進められます：

1. 原因の追求：再建築不可の理由を特定し、解決への道筋を探る。
2. プランニング：現地調査、施主との打ち合わせを行い、再建築に向けた具体的なプランを提供。
3. 手続き支援：近隣住民への挨拶から行政手続きまで、パッケージとしてサポート。
4. 客付け協力：市場に再建築された物件を販売・賃貸する際の協力を行う。

このようなプロセスを経ることで、顧客の物件の資産価値を大幅にアップさせることが目指されています。

将来の展望

NSアセットマネジメントは、今後も全国の再建築不可物件を対象に、建築化を推進することで空き家問題を解決する取り組みを続けていく考えです。再建築が可能になることで、物件の評価も上がり、顧客にとってもメリットが大きいとされています。

この新しいサービスによって、日本の空き家問題がどのように解決されていくのか、今後の動向に注目です。