大阪万博の来場意向
2024-12-23 14:27:09

2025年大阪・関西万博の来場意向に見る若年層の動向と課題

概要


2025年に予定されている大阪・関西万博について、全国的な意識調査が行われ、その結果が注目されています。株式会社三菱総合研究所によるこの調査は、万博開催半年前の2024年10月における来場意向や関心の変化を明らかにしました。調査の結果、全体の関心や来場意向は伸び悩む一方で、特に若年層においてリピート来場の意向が高まっていることが示され、この温度差に課題が浮かび上がりました。

調査の背景


調査は2021年4月から2024年10月にかけて行われ、毎回全国の男女3,000名を対象とし、意識の変化を把握しました。特に注目すべきは、来場意向者を対象としたリピート来場意向の上昇です。全体としての来場意向は微減し、リピート意向が上昇するという二つの対照的な結果が判明しました。

来場意向の変遷


2024年10月時点では、万博に対する来場意向が27.0%から24.0%に減少し、特に京阪神圏では大きな落ち込みを見せています。これに対して、来場予定回数については全体の18.8%が「2回以上行く」と回答。これは前回調査の15.0%から3.8ポイントの増加で、特に20-29歳の層においては29.4%に達し、若年層のリピート意向が顕著であることが分かりました。

認知度と関心度


万博に対する認知度は全国で横ばいですが、関心度は地域や年代によって差が見られます。特に30-39歳では関心が低下し、逆に20-29歳は関心が高まっています。これは、年代による期待感の違いを示しており、万博開催に伴う独自の体験やアトラクションが求められていることを示唆しています。

課題と今後の展望


33歳以上をターゲットにした機運醸成には、特定の施策が必要です。特にファミリー向けの取り組みや、万博ならではの魅力的な体験を提供することが求められます。また、来場者の期待感を高めるためには、混雑情報やチケット購入の容易さを伝えることも重要です。このように、万博の魅力をより広く発信し、来場意向者のハードルを下げるための情報提供がカギとなります。

まとめ


2025年大阪・関西万博の実現に向けて、リピート意向の高い若者層を中心に来場確保に向けた取り組みと、全体的な関心を引き上げる施策が重要です。これにより、万博の魅力を多くの人々に伝え、成功に導くことが期待されます。


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株式会社三菱総合研究所
住所
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111

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