小田原市の新たな試み、ジビエ給食の実施
神奈川県小田原市で、初めてジビエを取り入れた給食イベントが開催されました。この日、久野小学校で提供されたのは、地元で捕獲されたニホンジカの肉を使用したジビエカレーライス。これまでにない取り組みとして、児童たちに新しい食文化を体験してもらうことを目的としています。
ジビエ給食を実施する背景
近年、小田原市西部の箱根外輪山では、野生のニホンジカによるスギやヒノキの植栽木への食害が深刻な状況です。この影響を受けて、森林の生態系が脅かされています。そこで、ジビエ給食を通じて、鳥獣被害の理解を深め、有害鳥獣の有効活用に関する知識を共有することが求められていました。
また、食の大切さや命の尊さを学ぶことも狙いです。今回のイベントは、おだわらイノシカネットとジャパンマルチハンターズ(株)の協力により実現しました。
イベントの実施内容
ジビエ給食は、2023年2月4日(水)に久野小学校で行われました。この日のメニューは、ジビエカレーライス、野菜ソテー、そして牛乳。特にジビエカレーは、鹿肉団子がたっぷりと入っており、味わい深い一皿に仕上がっていました。児童たちは初めての鹿肉の味に戸惑いながらも、おいしさに驚く声が上がりました。
児童の一人は「初めて食べたけど、おいしい。いつも食べている肉と変わらない気がする。また食べたい。」と感想を述べ、また別の子どもは「シカを捕るのはかわいそうだと思ったが、食べ物としていただくのは良いと思う。」といった意見を語りました。
ジビエ產業への取り組み
小田原市でのジビエ給食は、ただの食育イベントにとどまりません。NPO法人おだわらイノシカネットはイノシシやシカの捕獲を行い、捕獲した動物の肉を環境保全に結び付ける役割を果たしています。一方で、ジャパンマルチハンターズ(株)は、捕獲されたシカ肉を衛生管理が徹底された施設で精肉し、地元の飲食店やホテルに提供する事業を展開しています。
このように、小田原市ではジビエを生かした食文化の普及と環境保全が同時に進められています。今後も地域の資源を活用し、持続可能な社会の実現に向けた施策が期待されます。
お問い合わせ
この取り組みに関する問い合わせは、小田原市教育部保健給食課まで。電話番号は0465-33-1668です。