箱根・芦ノ湖「はなをり」で始まる新たな温泉体験
神奈川県の芦ノ湖に位置する「はなをり」が、特別な温泉体験を提案します。それは、廃棄予定であった小田原市の農園・あきさわ園から提供された手むきみかんの皮を使用した「みかん湯」です。この非日常的な体験は、2025年2月22日(土)から24日(月)の3日間限定で行われます。
フードロスを減らす革新的な取り組み
今回の「みかん湯」のアプローチは、単に温泉の品質を上げるだけではなく、フードロスの削減に貢献することを目指しています。通常、みかんを湯舟に浮かべると、食べることなく廃棄されるケースが多く、それがフードロスとなってしまう課題を抱えています。そこで「はなをり」は、過去に農作物生産者との連携を行っており、あきさわ園の協力を得て、廃棄されるみかんの皮に焦点を当てました。
みかんの皮から生まれる特別な癒し
手剥きした小田原みかんの皮を天日干しして香りを保つことで、従来の温泉にない香ばしさとさわやかさが楽しめるようになっています。その仕掛けとして、特製の蓋付きカゴを用意され、まるでみかんを湯舟に浮かべたような景観が広がります。実際の体験では、訪れたお客さまは、フルーツの香りが漂う癒しの空間を堪能できることでしょう。
地域の文化と歴史に寄り添った取り組み
あきさわ園は、300年以上の歴史を持つ農園であり、地域の環境と文化を大事にしながら行動しています。「未来の子ども達が夢と希望を持てる環境を創る」という理念のもと、農業体験で食材の価値を学べる活動や、各分野とのコラボレーションによる新たな商品開発にも積極的です。
一方、はなをり自体も、サステナブルな環境作りに尽力しており、地域共生の観点から、脱炭素化や環境配慮、安全・安心・快適性などを柱にした取り組みを進めています。地域の企業や自治体との連携を通じて、新しい観光資源の発掘に努め、地域活性化を図っています。
サステナブルな未来を目指して
「はなをり」では、今後もこのような季節ごとの特別イベントを拡大していく予定です。例えば、みかんの皮以外のフルーツを使ったかわり湯の提案なども模索しており、持続可能な観光を推進していく意向が示されています。
箱根の自然と文化を背景にしたこの特別な温泉体験は、訪れる人々にとって心温まる癒しの時間を提供することでしょう。ぜひこの機会に、サステナブルな取り組みに触れながら、特別な温泉のひとときを味わってみてください。