鎌倉の印章夫妻
2025-08-30 08:33:25

鎌倉の老舗印章店夫妻が一級印章彫刻技能士に合格

鎌倉の伝統を背負う印章職人夫妻



神奈川県鎌倉市御成町に位置する「鎌倉はんこ」は、70年の歴史を誇る老舗印章店です。この店の店主、月野允裕さん(46)とその妻、千恵子さん(41)は、先日、一級印章彫刻技能士という国家資格に夫婦揃って合格し、話題になっています。このように、夫婦で一級技能士の資格を保持しているケースは、全国でも数少ない貴重な存在となっています。

印章の技術と情熱



印章彫刻技能士の資格は、厚生労働省の認定を受けた非常に専門的な技術を証明するもので、特に一級資格に関しては、7年以上の実務経験が求められます。今年1月に行われた試験では、県内からはこの夫婦のみが参加し、全国でも約110名が挑戦しました。試験内容は、直径18ミリの柘(つげ)材に16文字を完全手彫りで彫刻すること。この作業は、なんと5時間30分にわたる集中した実技を必要とします。

実に掘り込む文字の太さはわずか0.2ミリほどで、職人の手先の技量が求められるため、非常に高度な技術が求められるのです。月野夫妻は、3年前にも同じ試験を受け、不合格となりましたが、「次は絶対に受かる」との強い決意を持ち続け、日々の仕事に加え、講習会への参加や深夜の練習時間を確保し、訓練を重ねてきました。

伝統文化の継承と啓発活動



月野さん夫妻は、印章が「一生を共にする」大切なものであるとの思いから、その技術をしっかりと学び、責任を持って作ります。また、近年では印章技能士の減少が気になる中、後の世代へこの文化を伝えていくための啓発活動も積極的に行っています。特に、全国的に技能士の数が減少している中で、彼らの取り組みはとても重要な意味を持っています。

一級印章彫刻技能士とは



一級印章彫刻技能士は、法律により印章業務を行う際に必要不可欠な要件を満たさなければならない国家資格です。その難易度から、一級技能士に認定されるためには、長年の技術研鑽が必要です。全国で約1万社の印章関連事業者が存在する中で、一級印章彫刻技能士はわずか100名ほどしかいない限られた資格となっています。

月野夫妻の成功は、この貴重な資格がどれほどの努力と情熱によって獲得されるものかを示しています。彼らの取り組みが、少しでも多くの人々に日本の伝統文化や印章の大切さを広めていくことを願っています。

印章職人を目指す方へ



印章職人を志す方々は、ぜひこの道のりに挑戦してみてください。資格取得は職歴をサポートし、高い技術と知識を持っていることの証明になります。興味のある方は、ぜひ「鎌倉はんこ」のサイトを訪れて、さらなる情報を得てみてください。これからも、新たな印章職人が生まれることを期待しています。


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会社情報

会社名
鎌倉はんこ
住所
鎌倉市御成町5-61A
電話番号
0467-37-9297

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