嚥下食メニューグランプリ
2017-09-14 13:30:02

日本原病院栄養課が嚥下食メニューでグランプリ受賞!

2017年9月13日、東京ビッグサイトで開催された第5回嚥下食メニューコンテストの決勝審査会において、岡山県の日本原病院の栄養課が栄冠を手にしました。このコンテストには、日本各地から114社が参加し、「一般料理」「デザート」「行事食」の3部門にて厳しい競争が繰り広げられました。日本原病院が出品したメニュー、シャインマスカットと清水白桃を使用した「シャルロット風~お誕生日に彩りを~」は、作品のストーリー性や岡山特産の食材の美しさが評価され、グランプリに輝くこととなりました。

決勝審査会は特設ステージで行われ、調理の様子が大きなスクリーンに映し出されるという大掛かりなイベントです。日本原病院の栄養士である中田富美さんと末田佳奈子さんは、会場で自信を持って笑顔でトークと調理を披露しました。特に注目を浴びたのは、このデザートが果たす深い意味です。

作品には、癌の終末期にあった患者Yさんの思いが込められています。Yさんは他の病院に転院した後、住み慣れた街で最期を迎えたいという希望を持っていました。彼女は、まだ会話ができた頃に「果物がたくさんの乗ったケーキが食べたい」と望んでいたそうです。しかし、その願いが果たされることなく旅立ってしまいました。

日本原病院の栄養課のメンバーは、Yさんのために岡山の特産フルーツをふんだんに使ったケーキを作ることを決意しました。このストーリーが、デザートを一層特別なものにし、審査員の心にも響いたのでしょう。このような経緯があり、社内で受賞したことに大変感謝の意を表しています。

また、日本原病院は一昨年に津山名物の「ホルモンうどん」で入賞したものの、グランプリを逃していましたが、今回はその夢を実現することができました。これもひとえに多くの応援のおかげです。

さらに、日本原病院は地域の健康をトータルにサポートすることをビジョンに掲げています。高齢化が進む日本において、医学的な治療から介護、リハビリテーションまでを包括的に提供し、患者や地域住民が住み慣れた地域で、自分らしく過ごせるよう支援しています。また、嚥下食は単なる食事という役割を超え、患者の尊厳や品位の回復にも大きな影響を与えていくため、法人全体が力を入れています。

今回の受賞は、日本原病院の栄養課だけでなく、地域コミュニティや高齢者ケアにとっても大きな喜びであり、より多くの人々に食事の重要性が伝わるきっかけとなることを期待しています。今後も日本原病院は、より良い嚥下食の提供と地域貢献に努めていくことでしょう。

会社情報

会社名
社会医療法人清風會
住所
岡山県津山市日本原352
電話番号
0868-36-3311

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