Floraと昭和医科大学の共同研究の始まり
Flora株式会社は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、昭和医科大学と共同で更年期に関する重要な研究を始めることを発表しました。この研究は、2025年9月から実施され、特に40〜60歳の女性に焦点を当てています。
研究の概要
研究の目的は、簡略更年期指数(SMI)を使って女性の健康状態と労働生産性との関連を明らかにすることです。これにより、女性が自身の健康について考えるきっかけを提供し、更年期症状を把握してもらうことを目指しています。また、SMI調査票の改良を図り、社会全体で更年期に関する理解を深めることも狙いとしています。
この研究の主な担当者である有馬牧子准教授(昭和医科大学)とFloraのコラボレーションにより、500名以上の40〜60歳女性を対象にし、更年期に関する幅広いデータを集める予定です。
調査プロセスとFloraの役割
Floraは従来の紙を使用した調査に代わり、デジタル化された調査プロセスを導入します。具体的には、参加者はLINEを使った自動チャットボットを通じてリクルートされ、アンケートの回答、データ整理などが一元管理されます。この仕組みにより、参加者の負担を軽減し、調査の効率性を向上させることが可能となります。
調査では、毎日SMIによる更年期症状の記録を行い、毎週仕事や生活状況、月ごとに月経状況を記入します。このように、参加者の健康状態を詳細に把握することで、より深い理解と対策が可能となるでしょう。
今後の展望
Floraはこの研究の成果を活用して、今後も他の分野への調査自動化の仕組みを展開したいと考えています。さらに、20〜30代女性を対象とした事業から、更年期世代を含む広範な女性の健康データ活用へと拡大し、あらゆるライフステージにおける女性支援を進めていきます。
AMEDによるサポートの下、Floraは女性の健康支援において重要な役割を果たしていくと同時に、誰もが自分らしく働ける社会の実現を目指しています。日本の女性たちが健康で活力を持って働ける環境作りは、現代社会においてますます重要なテーマとなっています。
研究の意義
このような研究が進むことで、企業や組織が更年期を正しく理解し、働く女性がより良い環境で活躍できるようになります。Floraは、研究を通じて得た知見をもとに、企業や個人が更年期の健康課題について意識を高める手助けをし続けていく所存です。さらに、同社が開発したライフステージを考慮したヘルスケアアプリ「Moonly」を通じて、女性の健康を支援するサービスも展開しています。
今後もFloraの活動に注目が集まることは間違いありません。女性の健康に対する理解が深まることで、全体的な社会の健全性も向上するのではないでしょうか。
AMEDについて
日本医療研究開発機構(AMED)は、医療分野の研究開発を進めるために設立された国立研究開発法人で、予防や健康支援に対する取り組みが注目されています。この研究もその一環であり、特に女性の健康とライフステージに応じた支援の重要性を再認識させてくれます。Floraと昭和医科大学の共同研究がどのように進展していくのか、引き続き注目していきたいです。