キルギスのリハビリ支援
2025-01-28 15:53:19

中央アジア・キルギスで始まる日本式リハビリ文化の普及

日本式リハビリテーションでキルギスの患者を支援



株式会社薬ゼミ情報教育センターが、中央アジアのキルギス共和国にて、日本式リハビリテーション病棟をオープンしました。これは、キルギスの患者が社会に復帰するための大きな一歩であり、適切なリハビリ機会を提供することにより、「諦めない医療」の文化を育むことを目的としています。

リハビリの必要性再認識



キルギスは1991年に旧ソ連から独立し、2014年には低所得国から中低所得国に経済的に発展しましたが、新たに医療上の課題が浮上しています。インフラは改善されているものの、多くの患者が必要なリハビリテーションを受けられず、社会復帰が困難な状況です。このような背景から、薬ゼミは2018年より、独立行政法人国際協力機構(JICA)と連携し、医療分野での技術支援を行ってきました。

日本の技術をキルギスへ



薬ゼミでは、川越リハビリテーション病院や医学アカデミーなどとの協力を通じ、日本のリハビリテーション技術をキルギスに導入。特に、脳卒中患者に特化した研修プログラムを設け、理学療法士や作業療法士の技術を養成しています。

病院の現状



キルギスでは依然として、画一的な物理療法が中心となっており、個別のニーズに応じたリハビリが不足しています。これまで診療を受けなかった患者たちは、重篤な障害を抱え、自らの生活を諦めがちです。薬ゼミの取り組みは、こうした医療の改善を目指すもので、個々の患者に寄り添った運動療法を提供します。

事業の発端



事業部長の松野良智は、2023年7月にキルギス滞在中に脳卒中を発症しました。彼自身が体験したリハビリの遅れと絶望感を抱え、その経験が彼の心の中に大きな使命感を与えました。「多くの患者が適切な治療を受けられず、回復できる機会を失っている」と実感した松野は、日本式リハビリテーションを通じてキルギスの医療に貢献したいという思いを強めました。

リハビリテーション病棟の開設



薬ゼミは、Vedanta医療センターとCortex医療センターの2拠点に、日本式リハビリテーション病棟を新たに設けました。これにより、入院患者には4床の設備が整えられ、リハビリテーション室を設けて、回復を目指す医療を提供する体制を整えています。日本で培ったノウハウを生かし、患者や医療従事者に対して技術や考え方の伝達を行うことで、キルギスに「諦めない医療」を根付かせることを目指します。

将来の展望



このプロジェクトはキルギス国内に留まらず、中央アジア全域への展開を視野に入れています。2025年末にかけて、ビシュケクの公立・私立病院の医療従事者への技術移転を行い、多くの患者にこの新しいリハビリテーションモデルを提供する計画です。

薬ゼミの取り組みを通じて、キルギスの医療水準向上と患者ケアの質の改善に寄与していく所存です。多くの人々が「機能回復の権利」を享受できるよう、今後も努力を続けます。


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会社情報

会社名
株式会社薬ゼミ情報教育センター
住所
東京都千代田区神田錦町3-12-10神田竹尾ビル4階
電話番号
03-3518-8246

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