株式会社dotDがNEDOからの助成を受けて新たなシステム開発に着手
株式会社dotD(東京都港区、代表取締役:小野田久視)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ウラノス事業」において助成を受けました。この事業は、化学物質の情報を効率的かつ透明に管理するための「化学物質情報のトレーサビリティ管理システム」の実証と開発を目指しています。
事業背景と目的
近年、環境保護や安全性向上の観点から、REACH規制など国際的な化学物質規制が強化されています。これにより、製造業ではサプライチェーン全体における化学物質情報のトレーサビリティ確保が大きな課題となっています。これまでの手法、つまり、電子メールやExcelを用いた従来の情報伝達方法から脱却し、dotDが開発した「dotD CMP Navigator」を通じたデジタル連携による新しい枠組みを導入することで、業界全体の効率化と透明性を高めていきます。
事業内容
この助成事業に基づき、以下の施策を計画しています。
1. APIの設計・実装
化学物質情報管理用に、CMP基盤と連携するAPIの設計と開発に取り組みます。これによりデータの流通を促進し、ユーザー企業にとって使いやすいシステムを構築します。
2. 標準準拠
国際的な標準であるIEC/ISO 82474に準拠し、他のシステムとの相互運用性を確保することで、国内外の異なるシステムとのデータ連携を可能にします。
3. UI/UXの開発
ユーザーの使いやすさを考慮したアプリケーションの開発を行い、視認性や操作性を重視したインターフェースを提供します。
4. 実証実施・評価
電機、自動車、化学など複数業種の企業との連携を実施し、その結果をもとにシステム全体の社会実装に向けた有効性を評価します。
今後の進捗
本事業では、2025年度中に要件定義とプロトタイプ開発を行い、先行ユーザー企業との接続実証を始める計画です。2026年度には本格的な機能開発と業務適用を進め、2027年度にはさらなる業種展開と普及フェーズへと移行します。
この取り組みによって、企業間での化学物質情報のやり取りが効率的になり、結果として業務負荷やコストの削減が期待されます。また、グローバルな規制への対応力を高め、資源循環を促進することで、産業全体の持続可能性の向上に寄与します。
株式会社dotDについて
創業から数年で、株式会社dotDは事業創造ファームとして自己のシステムを開発し、革新的なサービスの提供を目指しています。
本社所在地:東京都港区北青山2丁目14番4号 WeWork the ARGYLE aoyama 6F
代表者:代表取締役CEO 小野田久視
設立日:2018年9月
事業内容:アプリの開発・提供、新規事業開発コンサルティング
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