柏市に新たな地域新電力会社が設立へ、持続可能な地域づくりを目指す

柏市に新たな地域新電力会社設立へ

千葉県柏市で、地元の柏市、柏商工会議所、株式会社千葉銀行の3者がタッグを組み、地域新電力会社の設立を発表しました。この新しい取り組みは、4月16日に公表され、法人設立は令和7年4月18日を予定しています。その後、必要な手続きを経て、令和8年4月1日からの電力供給を目指すとしています。

事業開始の背景と初期計画

新電力会社の設立にあたっては、市内の清掃工場から発生したゴミ焼却による電力を主な電源とする方針です。この電力は、柏市内に所在する約90の公共施設に供給される予定です。具体的には、市役所や消防局、市立の小中学校などが対象で、地域の公共インフラを支える重要な役割を果たします。

事業開始の初期段階では、まずは公共施設への電力供給を確実に行い、その後、経営基盤が安定した段階で民間の電力供給へと拡大する計画です。さらに、事業から得た収益は再生可能エネルギーの導入支援に活用され、地域への還元が図られる予定です。

企業理念と事業方針

設立される「かしわパブリックエネルギー株式会社」は、以下の3つの事業方針を掲げています:

1. 脱炭素への貢献
2. 地域経済の活性化
3. 市民生活の向上

これらを実現するために、地元で生産した電力を地元で消費する、「電力の地産地消」を推進し、持続可能な社会の構築に寄与していく方針です。