Z世代が見据えるゲーム業界でのキャリア形成
株式会社Hiraku agentが行った、「Z世代のキャリアビジョン」に関する調査によれば、約8割のZ世代がゲーム業界でのキャリアに前向きな姿勢を示しています。調査対象は、ゲーム業界で働く日本のZ世代で、正社員、契約社員、派遣社員を含めた525名が参加しました。調査期間は2024年12月16日から18日まで。
ゲーム業界を選んだ理由
この調査では、ゲーム業界を選んだ決め手として、技術力の高いチームや最新のエンジンを使用している点が挙げられ、約37.7%が「技術力の高い研究・開発チームがある」と答えました。さらに、自由度の高い制作環境が魅力との声も多く、クリエイティブな環境を求める傾向が強く見られました。
また、業界で抱く未来に対しても前向きな意見が多く、「最先端技術を駆使して新しいプレイ体験を提供したい」と感じている層が39.2%に達しました。このような革新性への意欲は、業界全体の進展にも寄与すると期待されています。
キャリアビジョンの調査結果
「今後、ゲーム業界でキャリアを積みたいと思いますか?」との質問には、約80%が『とても思う(33.1%)』『やや思う(47.1%)』と回答。この結果から、Z世代の大多数が、今後もゲーム業界でのキャリア形成を望んでいることが明らかになりました。
その背後には、「ゲームが好きだから」や「常に最先端の技術を学べるから」といった、個々の興味や情熱が 判断基準となっていることが分かります。一方で、「今の会社でのキャリアパスが不明確であまり思わない」といった否定的な意見も一部存在し、透明性のあるキャリアパスが重要とされる現状も浮き彫りになりました。
目指すキャリアの形
キャリアアップに向けて、Z世代は『ジェネラリスト(54.9%)』を目指す傾向が強いことが分かりました。個々のエンジニアとしての専門性だけでなく、プロジェクト全体を見渡せる視野を求める傾向が見られました。スペシャリストを目指す声も多く、「ヒット作を生み出したい」との意欲的な回答が寄せられています。
実際にどのようにキャリアを築くか、という質問では『業界のトレンドを追う(44.2%)』が最も多く、次に『業界のイベントに参加し人脈を広げる(35.6%)』と続きました。これは、業界の最新情報を把握することが、生き残り戦略として重要視されていることを示しています。
結論
この調査から、Z世代がゲーム業界に抱く情熱とキャリア形成への熱意が浮かび上がりました。技術や創造性を重視しつつも、収入や市場価値の向上を求める姿勢は、今後のキャリア戦略にも影響を及ぼすでしょう。業界のさらなる成長と共に、Z世代のキャリア形成が期待されます。
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ゲームクリエイターなど次世代を担う人材が今後ますます求められており、Hiraku agentでは、ゲーム業界への転職支援やキャリア相談を行っています。一人ひとりに対する丁寧なサポートが特長で、業界での成功を後押しします。