水産業の新たな挑戦
2020-06-30 12:29:23
水産業の未来を切り開くリージョナルフィッシュが資金調達を実施
リージョナルフィッシュ株式会社、約2億円の資金調達を実施
リージョナルフィッシュ株式会社が、このたび約2億円の資金調達を実施しました。この資金は、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた革新的な水産養殖システムの開発に向けて活用されます。
会社の背景と成り立ち
リージョナルフィッシュは、京都大学の助教である木下政人氏と近畿大学の教授である家戸敬太郎氏を中心に設立されたスタートアップです。これらの大学の技術を基盤にし、オープンイノベーションの手法を通じて、日本の水産業を再興し、地域の産業を創出することを目指しています。特に、世界的なタンパク質不足を解消するための挑戦は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献するでしょう。
卓越した品種改良技術
水産物の品種改良は、従来約30年もかかると言われており、農業や畜産業に比べて進展が遅れていました。しかし、リージョナルフィッシュでは、アカデミアの持つ超高速品種改良技術を導入することで、従来の約15分の1という驚異的なスピードで品種改良に成功しています。これにより、品種改良の対象となる魚種や新たな特性の拡大が期待されています。
投資の使途
今回調達された資金は、品種改良の研究と開発に加え、スマート養殖技術の研究開発に使用される予定です。特に、閉鎖型の陸上養殖や自動化といった最新技術の導入に注力し、持続可能な水産業の実現に向けて取り組む考えです。
代表者の意気込み
リージョナルフィッシュの梅川忠典社長は、「日本の水産業には大きな可能性があります。アカデミアから得た技術を生かし、各地域に合った魚種を育てることを目指しています。多くの関係者と共に変革を起こすためのオープンイノベーションを進め、実現に向けて努力していきます」と述べています。
主要投資会社の支援
本ラウンドの主要引受先には、Beyond Next Ventures株式会社と株式会社荏原製作所が名を連ねています。Beyond Next Venturesの伊藤毅社長は、リージョナルフィッシュの成長に対する期待を示し、「未来の水産業を創造する船に乗ることができて大変嬉しく思います」とコメントしています。さらに、荏原製作所の杉谷周彦部長も、「日本の養殖業はまだ大きな可能性を秘めています。この機会を生かして共に挑戦し、未来の水産業を共創していきたい」と意気込みを語っています。
まとめ
リージョナルフィッシュ株式会社は、革新的なアプローチを通じて水産業の発展を目指しています。今回の資金調達は、同社が立ち上げた新たな挑戦の第一歩であり、今後の展開に目が離せません。私たちもこの注目すべき企画に期待し、リージョナルフィッシュの成長を見守っていきたいと思います。これからの日本の水産業を変えていく存在となることは間違いありません。
会社情報
- 会社名
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リージョナルフィッシュ株式会社
- 住所
- 京都府京都市左京区吉田本町36番地1京都大学国際科学イノベーション棟
- 電話番号
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075-600-2961