CBcloud株式会社の新しい取り組み
近年、軽貨物ドライバーを取り巻く安全面の課題がますます深刻化しています。特に、平成28年から令和3年にかけて、事業用軽自動車における死亡・重傷事故件数は約8割も増加しました。このような状況を受けて、CBcloud株式会社はドライバーの安全確保と意識の向上を目指す新たな施策を打ち出しました。その名も「ピックゴーの集団扱自動車保険」です。
事故件数の現状
交通事故統計によると、事業用軽自動車の事故件数は年々増加しており、その要因の一つとしてドライバー自身の安全意識の欠如があります。この危機的な状況に対して、CBcloudは軽貨物ドライバーの意識改革を推進しています。
評価制度の導入
CBcloudが運営する「ピックゴー」では、従来からドライバーの評価制度を設けています。この制度では、旅行や配達中にトラブルが発生しなかったかどうか(事故・未接車・荷物の破損等)が評価基準の一部となっています。この取り組みにより、優良ドライバーが正当に評価され、ピックゴーでの配達業務における安全性が高められています。実際、2024年の5月から10月にかけて、ピックゴーにおける車両事故数はゼロを記録しています。
新たに導入された自動車保険
今回新たにスタートした「ピックゴーの集団扱自動車保険」は、リスク管理と安全意識の改革を一層後押しするものです。この保険は、事故歴の管理や、事故のないドライバーには「安全保証バッジ」を付与する仕組みを取り入れています。これにより、ドライバーはより高い安全意識を持ち、荷主からの信頼を得やすくなります。
保険の詳細
- - 保険種類: SGP(一般自動車保険)
- - 保険期間: 1年~3年
- - 取扱代理店: CBcloud株式会社
- - 引受保険会社: 損害保険ジャパン株式会社
- - サービスサイト: こちら
安全保証バッジの要件
1. ピックゴーの集団扱自動車保険に加入していること
2. アプリに保険証券の写真がアップロードされていること
3. 任意保険の保険期間が適切に入力されていること
このバッジは、事故を起こした場合や保険期間が終了すると自動的に外れ、再びバッジを付与されるには条件を満たす必要があります。
まとめ
CBcloudの進める新たな保険制度は、軽貨物ドライバーの安全意識を高めるだけでなく、荷主にも安心感を与える仕組みです。今後、こうした取り組みが広がることで、配送業界全体の安全性が向上し、より良い物流サービスが提供されることが期待されます。