デルタ電子株式会社がデータセンター事業を新たな組織体制として強化することを発表しました。急増するAIやクラウドサービスの需要を受け、これまで部門として運営されていたデータセンター関連部門を「ICTソリューション事業本部」として格上げし、より強力な営業・技術・プロジェクト遂行体制を整えることが狙いです。この新体制により、国内市場でのデータセンターインフラビジネスを更に拡大していきます。
新たな組織の背景
近年、AI技術やクラウドサービスの普及により、データセンターは省エネ、省スペース、高密度化、そして液冷技術の導入など、革新を余儀なくされています。これまでデルタ電子は、電源、冷却装置、ラック、監視制御システムなど、データセンター向けのソリューションを提供してきましたが、急成長する市場に適応するため、技術や営業、エンジニアリングを統括する形で新たな組織を築きました。
ICTソリューション事業本部の概要
新設されたICTソリューション事業本部は、以下のような業務を行います:
- - 名称: ICTソリューション事業本部
- - 本部長: 李濤 (Andy Lee)
- - 主な業務領域: データセンター向けのインフラソリューションの開発、設計、販売
- 電源システム、液冷システム、空調、制御、監視など。
この部門では、単なる製品提供ではなく「システム・ソリューション単位」での提案力を高めるために、営業、技術、施工、サービスを一体化させた運営が行われます。また、グローバル拠点との連携を図り、最新のAIデータセンターに特化した冷却技術や高効率電源ソリューションを迅速に国内市場に持ち込む計画です。
経験者の採用強化
さらに、デルタ電子ではデータセンター関連分野の経験者を積極的に採用する方針を見せています。具体的な職種としては、
- - 技術営業(電源・空調・液冷システム等)
- - ソリューションアーキテクト
- - プロジェクトマネージャー
- - フィールドサービスエンジニア(保守・試運転等) などが挙げられます。興味のある方は、特設ページを通じて応募が可能です。
今後の展望
デルタ電子は今後、国内主要都市においてデータセンター向けのショールームを開設し、共同実証プロジェクトを発表する予定です。さらに、「One Delta」と称したグローバル連携を強く進め、国内外のクラウド、通信、製造業の顧客に向けたソリューション提供を一層強化します。
企業情報
デルタ電子グループは、1971年に台湾で創業した、スイッチング電源、冷却ファンメーカーとして知られています。現在は、パワーマネジメント、ネットワーク機器から再生可能エネルギーソリューションまで幅広い事業を展開し、世界中に営業・製造拠点を持っています。詳しい情報は、公式ホームページをご覧ください。
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