国富町が空き家問題に向き合う
全国的に問題となっている空き家。日本各地で見られるこの課題は、国富町においても深刻な状況にあります。令和2年度の調査によると、本庄地区に276件、八代地区に216件、木脇地区に92件の空き家があり、町全体では約584件に達しました。この町は、人口が約18,000人と小規模ですが、空き家問題はどの地域でも無関係ではないことを浮き彫りにしています。
講演会の開催
そのような実情を踏まえ、国富町では町民と共に空き家問題について考えるため、1月18日(土)に特別な講演会と相談会を開催しました。宮崎県及び一般社団法人全国古民家再生協会宮崎県連合会の協力を得て、空き家問題に関心を寄せる多くの町民が集まりました。
講師として招かれたのは、同協会の会長であり空き家アドバイザーの作田耕一朗氏です。「実家を空き家にしないために」というテーマで行われた講演は、約45分にわたり、空き家問題における重要な見解を共有しました。
問題意識の重要性
作田氏は、空き家が既に発生している場合に焦点を当てるのではなく、いかにして空き家を事前に防ぐかが鍵であると強調しました。特に重要なのは、地域住民一人一人が空き家問題に対する当事者意識を持つこと。所有者が65歳を越えた場合、「住まいの終活」を始め、相続についてあらかじめ家族と話し合うことが重要だと指摘しました。これにより、空き家の増加を防ぐための知識と意識が広がります。
相談会での交流
講演会終了後には、参加者が専門家に相談できる場が設けられました。該当する空き家の所有者や関心のある住民が集まり、より具体的なアドバイスを受け、自分たちの問題を解決する手がかりを探しました。このような直接的な交流が、空き家問題の解決へとつながることが期待されます。
国富町の魅力
国富町は、宮崎県中央部に位置し、約18,000人の人口を有する町です。豊かな自然と歴史的文化財、例えば国指定史跡の本庄古墳群があるなど、地域の魅力も多岐にわたります。また、地元の農産物や特産品が豊富で、宮崎牛や炭火焼きチキンなど、多様な美味しい食材が揃っています。
最近では、SiCパワー半導体を生産するローム株式会社が町内に新たな拠点を設立しようとしているニュースや、国富町出身の演歌歌手・二見颯一氏がふるさと大使に就任するなど、明るい話題が増えています。地域住民が協力して空き家問題に取り組むことで、さらに活気ある村づくりが進むことが期待されます。
さらに詳しく
国富町のふるさと納税や返礼品については、町の公式サイトを訪れることで詳細を確認できます。地域の特産品を通じて、町の魅力を再確認する良い機会となるでしょう。
【お問い合わせ】
国富町役場 企画政策課 くにとみPR係
TEL:0985-75-3126
e-mail:
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URL:
国富町公式サイト