2026年卒大学生のインターンシップ参加実態調査
株式会社マイナビが発表した「2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」の最新結果が注目を集めています。この調査は、全国の大学生および大学院生を対象に行われ、彼らのインターンシップ参加状況や感じていることが詳細に分析されました。
参加率の推移と背景
9月のインターンシップや仕事体験への参加率は71.4%に達し、前月比で0.3%の増加を記録しました。この数値は、学生たちが夏季休暇中にキャリアに対するモチベーションを高め、積極的に体験プログラムに参加していることを示しています。このシーズンは大学の授業が休みのため、多くの学生が時間を持っていることも影響しているでしょう。
心境の変化と焦り
参加した学生の57.5%が他の学生と交流した際に「他の学生が優秀に見え、焦りを感じた」と回答しました。この結果は、特に新たにインターンシップに参加した学生に見られる傾向です。「もっと早く参加すればよかった」と感じる学生が約3割を占めており、焦りの感情は参加モデルを知らないことに起因している場合もあります。
参加日数についての評価
また、参加学生の81.7%が「十分だった」または「やや十分だった」と参加した日数に満足していることが明らかになりました。特に1日から5日間の短期間に参加した学生が多数を占め、多くの人が短期間でも有意義な経験を得られたと評価しています。
インターンシップ後の志望度向上
さらに、インターンシップ・仕事体験に参加した後、企業への志望度が85.8%の学生によって「上がった」とのこと。企業からの選考案内を受けた時に「参加したい」と考える学生も79.4%に達しました。このことから、実際に体験を通じて企業文化や職場の雰囲気を感じ取ることが、選考への参加意欲に大きな影響を与えていることがわかります。
今後の展望とアドバイス
調査結果を受けて、マイナビのキャリアリサーチラボ研究員は、学生に対して焦り過ぎず、自分のペースで活動を続けてほしいと伝えています。秋から冬にかけてもインターンシップの機会は続くため、未経験の学生も安心して参加できる環境が整っています。
調査概要
この調査は2024年9月20日から9月30日の期間に、マイナビ2026の会員に対してWEBで実施され、有効回答数は1,584名に上りました。
このように、学生たちが実際に感じている就職活動の環境や課題を探ることは、今後のキャリア形成にとって非常に重要です。