QUICKが発足！暗号資産の新たな基準を目指す研究会とは

QUICKが動き出した！暗号資産ベンチマーク研究会の設立

株式会社QUICK（東京・中央区）は、暗号資産業界における新たな基準を作るべく、「暗号資産ベンチマーク研究会」を発足しました。この研究会は、暗号資産ETFやファンド、先物などのデリバティブに使用できるベンチマークの開発を目指しています。

研究会の目的と構成

研究会のメンバーには、暗号資産に関する広範な専門知識を持つ機関が集まっています。法律事務所、資産運用会社、証券会社など、各分野の専門家が集まり議論を重ねることで、暗号資産市場における信頼性の高い基準作りが期待されています。研究会は、2025年3月を目途にその議論をまとめた報告書を公表予定です。

現在、国内でも暗号資産ETFの組成や販売に向けた議論が活発化しており、円建ての暗号資産ベンチマークに対する需要が高まっている状況です。しかし、実際には価格操作に対する耐性が備わった円建てのベンチマークが存在しないため、これが市場で大きな課題となっています。現状を打破するために、研究会の活動が重要な役割を果たすことでしょう。

価格操作への耐性を考慮したアプローチ

国内の暗号資産取引所での取引価格を基にしたベンチマークの算出が望まれています。海外の取引価格に為替を掛けて算出するのではなく、国内に根差した価格を利用することで、実際の市場価格との乖離を縮小するための裁定取引を効率よく促進できると考えられています。

この新しいアプローチは、円建て暗号資産の信頼性を高め、市場参加者にとっての利便性を向上させる可能性があります。業界全体の健全な発展にも寄与するでしょう。