従業員の意欲を高める企業文化の形成と成功事例

株式会社MAPは、毎年130%という驚異的な成長を続けながら、「ベストモチベーションチームアワード2018」を受賞しました。この受賞は、企業文化の重要性が増す中、特に社員のモチベーションに着目した取り組みが評価された結果です。

「ベストモチベーションチームアワード」は、企業の競争力が事業から人材へとシフトする中で、モチベーションの多様性をどう束ねるかが課題となる中、組織変革を通じてエンゲージメントスコアを向上させた部署を表彰する制度です。MAPはエンゲージメントスコアが51.7とされており、その改善の必要があるとされていました。この現状を受け、同社は以下のような具体的な取り組みを実施しました。

まず、戦略の実行に際して、マネージャーによる四半期ごとの合宿を設けました。この合宿では、各部署の戦略をしっかりと設定し、ただの戦略共有にとどまることなく、「なぜこの戦略が今必要なのか」「今後のビジョンは何か」といった重要な論点について議論を行うことで、マネージャーたちが自ら戦略を語れるよう努めました。

次に、成長の実感を得られるようにという方針から、業績振り返りにおいて「業績以上に自らの成長について考える」ことに主眼を置きました。業績報告の中で、メンバー一人ひとりの定性的な成長にスポットが当てられ、マネージャーからメンバーへ送られる個別のメッセージも新しく導入されました。これにより、単に数字に追われるのではなく、自らの成長を実感し、社員同士の結束を強化することができました。

これらの取り組みの結果、2017年度の第3四半期と第4四半期にはエンゲージメントスコアが70台に到達し、社内の雰囲気が大きく改善されました。また、業績も前年比で大幅に増収・増益を達成し、利潤に応じた採用の増加が見込まれ、オフィスの拡張や新事業の設立への積極的な姿勢が見られます。

これからの2018年度に向けても、MAPは更なる成長を目指し、改善活動を続けています。社員一人ひとりがモチベーションを持ち、成長を実感できる環境を整えることで、持続可能な発展を追求しているのです。企業における社員のモチベーション向上は、今後も重要なテーマとして他社からも注目されるでしょう。